春の花としての代表的な花のチューリップですが、このチューリップが受粉したらどうなるのかを知りたいと思います。チューリップは球根で育つ花なので受粉する意味があるのかどうなのかが永遠の疑問ではありますが、実は野生のチューリップは花から花へと花粉を運ぶ昆虫がいるために受粉ができるのです。しかし、日本ではチューリップの時期にはまだほどんどの昆虫が活動していないため、人間の手で花粉をめしべに受粉する必要があるのです。それでは、チューリップの受粉にはどのような意味があるのかを簡単に記していきます。

チューリップ 受粉 意味

【日本のチューリップには受粉の意味があるのでしょうか】

例えば、チューリップが受粉したらどうなるのかというと、子房が熟せば種ができます。必ずしも種子ができるとは限りませんが、できれば様々な色や形の花が咲いて、その種子は同じものがひとつとしてありません。種をまいたとして花が咲く大きさの球根に育つのに約5年かかります。チューリップは球根が大きくならないと花が咲かないからです。

しかしここで問題があるのですが、日本のように湿潤した気候では受粉させて種子にしても意味があまりないように思われます。

野生のチューリップであれば、そのまま球根になるまで時間がかかるかもしれません。

しかし、日本であれば地面に落ちたチューリップの種子は腐ってしまいます。

チューリップの原産国で雨の降らない乾季に当たる時期ですが、日本では湿潤した気候に当たるからです。あまり意味がないようですが、おしべとめしべがある以上は種子ができます。

日本でチューリップの種子を作るのは品種改良のためです。育てて花を楽しむためには、種子から作らないで球根を植えるのです。品種改良であれば、チューリップの受粉の意味があります。

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しかしながら、チューリップの受粉の意味があるのかというと、タンポポと同じく無性生殖する花でもある話を聞きます。なぜ無性生殖をするのかというと、早く確実に多くの個体を増やすことができるからです。

種も作りながら、球根も作るのもすごいことです。

【まとめ】

球根から咲くチューリップが受粉する意味があるのは、自然の摂理から成り立っています。

しかし、日本では野生のチューリップと比べて乾季がなく、雨季があるために種子が腐ってしまうというデメリットがあります。

それでも球根を守るためにも、次のチューリップを作る必要があるので、無性生殖をすることがあるのです。もしも受粉するのであれば、球根を太らせるためにめしべを花ごと摘み取ってしまい、養分を球根に回して太らせることが一番です。日本ではこれが一般的です。

球根は、チューリップの休眠状態でもあります。

品種改良のためには、チューリップを受粉させて種子をとる意味があるのですが、家庭で育てるチューリップにはその必要がないです。

安心して、花の時期が終わったチューリップは刈り取って球根を掘り出して保存してほしいものです。