薔薇の挿し木を始めて、根が出て成功する姿を見ると楽しくなり、どんどん増やしたくなりますね。ところで、挿し木する枝ですが、庭植え、鉢植え、切花と、どれがふさわしいのでしょうか。切り花は、農園で切られて冷所で保管されも、手元に来るまでに時間がかかっているため、庭植えや鉢植えの元気の良い枝の方が成功率は高いです。

しかし、鮮度の良い薔薇の切り花ならば、ご家庭でも比較的に簡単に、挿し木に成功することができます。家庭でできるペットボトルを使った挿し木の方法をご紹介しましょう。

バラの挿し木をペットボトルでする方法

挿し木 ペットボトル

ペットボトルは500mlのそこが平らで安定したものを選び、半分にカットして、水を入れるコップ部分と、植木鉢にする上部分に分けます。

下の水入れ部分に水を入れ、「メネデール」という活力剤を混ぜます。

逆さにした上の鉢用部分に、下に土が落ちないように軽石を入れ、その上に赤玉や鹿沼土などの培養土を入れます。

「ミリオン」という根腐れ防止用の「ケイ酸塩白土」を、培養土の下の方に入れ、全体に混ぜても良いです。市販の「挿し木・種まきの土」を使う場合は、細かくて軽いので、上に赤玉をおいて抑えます。

新鮮な切り花や、今年伸びた新しい枝で、挿し木する「挿し穂」を作ります。長さ10センチ程にカットし、蒸発を防ぐために葉を3、4枚残して、余分な葉を落とします。

メネデール入りの水に茎をつけて、斜めに水切りします。その切り口に「ルートン」と呼ばれる白い発根促進剤を塗ります。上の土のペットボトルに入れた培養土に割り箸で穴を開け、そっと挿し穂をさします。

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挿し穂の枝をカットするときは、雑菌が入らないように注意しましょう。清潔なカッターを使うのがお勧めです。

春から秋の季節の良い時期は、約1ヶ月で発根します。根が見えるまでは、できるだけそっとして、途中で抜いたりしないようにしましょう。一般に、冬場は発根に時間がかかります。

発根前に、「カルスト」いうこれから根になる白い塊ができ、そして根が伸びてゆきます。カルスや根を痛めないように丁寧に鉢上げし、3号か4号のポットに一本ずつ鉢植えします。

培養土には赤玉小粒と完熟堆肥を使用し、根腐れ防止用のミリオンを入れます。肥料は、新しく5枚葉がついてからあげるようにします。

まとめ

このようにペットボトルでも簡単に挿し木を楽しめます。成功さすには、雑菌が入って挿し穂が腐らないように、また水切れで枯れないように注意することが必要です。挿し木は弱いと言われますが、成功した挿し木は、日当たりや水はけに注意すれば普通に元気に育ちます。

しかし、これらの素敵な薔薇は、品種改良している生産者のものですので、挿し木に成功してもむやみに販売してはいけないので注意しましょうね。