あなたのバラの庭の後方をしっかりと緑でうめてくれる、丈夫で比較的手入れのしやすい「緑光」というバラの品種をご存知でしょうか?緑のつぼみから始まって、うっすらと緑がかった白い花びらが、ゆっくりとまた薄緑に戻っていく、質素で控えめでありながらも、うつろう花の色を存分に楽しむことができる、表情の豊かなバラの花の一つです。
「緑光」の魅力と、手入れのコツ、購入についてご紹介しましょう。
薔薇の緑が柔らかい光を放つ美しい品種
「緑光」-Ryokkoh のツボミは淡い緑色で、開花すると白い美しい花びらが、みずみずしい光を放ちます。そして、時間が経つと再び淡い緑色になります。
花の大きさは中輪で、直径が約5センチから6センチです。緑色系のバラの花の中でも、花持ちがよいのが定評です。
また、花つきがよく、花びらは17枚から25枚ほどで、それが数輪の房となってたわわに咲きます。
横張り性の木立性で丈夫で育てやすく、トゲが少なく扱いやすいため、樹形も整えやすいです。樹高はすぐに150センチほどまで育ちますが、深く選定しても年々大きくなってゆきます。
庭のやや後方に植えるのに向いています。横に張り出した邪魔な枝は整理して、庭の植え込みが理想の形になるよう、お好みで枝ぶりを形成してください。
系統はフロリバンダです。1989年に、日本の鈴木省三氏が作出し、バーデンバーデン国際コンクールで金賞を受賞しました別名チドリ(千鳥)と言われ、人々に愛されています。
肥料が不足すると下葉が黄色くなり、多すぎると葉先が茶色になることがあるので肥料の量に注意してください。
ウドンコ病、黒星病の予防のため、月に3、4回、定期的に農薬を散布します。
花が終わったあとは、散ることがなく、そのままとどまってくれるので、花柄の掃除が楽にできて、お手入れがしやすい薔薇の品種です。
緑光は人気があるので、ホームセンターで売っており、ネット通販でも手軽に苗を買うことができます。発売の時期や数が限られているので、販売元に問い合わせて購入のタイミングを見計らってください。
まとめ
「緑光」は、淡い緑の色のつぼみが開いて真っ白になり、また淡い緑に戻る変化が魅力の、控えめですが見所のある四季咲きのバラの花です。
香りはほとんどありませんが、立派に伸びてくるシュートを剪定しながら、お庭のうめたい空間をみずみずしく彩ることができます。比較的ポピュラーな品種ですので、是非とも苗を入手して庭先で育てて緑色のバラを楽しんで下さいね。