人間と同じように植物にも病気が存在します。バラに起こりうる病気の一つに「枝枯れ病」と呼ばれるものがあります。もちろん枝枯れ病意外にも異なる病気になることもあります。今回は枝枯れ病について見ていこうと思います。
バラの「枝枯れ病」の原因
枝折れや枝切りのように枝に生じた傷から侵入した病原体によって、枝が枯れこんでいく病気を枝枯れ病と呼びます。病原体はカビの仲間とされており、寒い時期には活動しないと言われています。
枝枯れ病と呼ばれる病気は「ステムキャンカー」「ブラウンキャンカー」「ブランドキャンカー」と3種類存在していて、その中で最もオーソドックスのものはステムキャンカーです。
枝枯れ病の症状は茎に発生すると発生場所の上部の枝が空かれていきます。また台木の接木部分まで進行すると株全体が枯れてしまいます。
発生時期は夏から秋にかけて、高温多湿での状態で病原体の活動が活発になります。
バラの「枝枯れ病」の対策
感染部分や枯れきってしまった枝を剪定します。剪定するときに感染部分よりも下を斜めにカットします。このときカット時に液が出てくるとその液から病原体が移る危険性があるので注意が必要です。
切り口に液が溜まらないようにするようにしましょう。剪定の時使うハサミなどの刃物は殺菌液などに浸してから使用するのが望ましいです。
使用後は刃物の金属部分の水分はしっかりとふき取りましょう、これは刃物が錆びないようにするためです。
予防策としては、病原菌が繁殖しにくいように高温多湿にならないように風通しをよくすることです。あとは殺菌剤を散布したりしながら観察していきましょう。
まとめ
バラは自身のトゲでも傷付きます。台風クラスの強い風が吹いている日は自身のトゲで枝に傷付けてしまい、いつのまにか病気になってしまうこともあります。
あとは手入れしているバラとしていないバラを混在してしまっている場合があれば、すぐに手入れを行いましょう。
一つでも手入れを怠るとそれが病気になる可能性が高くなり、もし病気に感染していたら周囲のバラにも被害が広がってしまいますので、すぐに対策をしましょう。