日本での夏越しが難しいシクラメンですが、耐暑性がある原種シクラメンでも夏を越すのは容易ではなさそうです。どうすれば夏を上手く乗り越えられるのか、方法として2つあるので、紹介していきます。

原種シクラメンを夏越しさせる2つの方法

シクラメン 原種 夏

原種シクラメンは、春咲き、秋咲き、冬咲きがあり、その種によって開花時期が異なるので、水やりや肥料の与え方など、育てているものに合わせた管理が大事になってきます。

原種シクラメンの夏の越し方は2通りあり、休眠させるが、させないかで、管理の仕方が変わります。

休眠させる方法での置き場所として、雨が当たらず風通しの良い涼しい場所に置きましょう。直射日光は避けましょう。

耐暑性の強いものもありますが、基本的には暑さに弱い植物なので、日本の夏は厳しいでしょう。

休眠するという事は、活動させない事なので、肥料は一切与えません。水やりは、急に断つのではなく、徐々に少なくして葉がなくなったら完全にストップします。

それまでは、鉢植えの表面が乾いたら軽く水やりをして下さい。

植え替え、植え付けの時期は、種によって異なります。しかし、サイクルは一緒なので、コツを掴んで行いましょう。

球根の大きさの2~3倍の鉢を用意し、水はけのよい赤玉土と砂と腐葉土を同量混ぜたものを鉢の中に入れていきます。球根が地中に隠れる位の深さに植え付けます。

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原種シクラメンの中には、植え替えをあまり好まない品種もありますので、その場合はあらかじめ、大きめの鉢で育てていくと、植物にストレスをかけずにすみます。

休眠させない方法で上手に夏を越すポイントは、塊茎を腐らせないことです。その為には、管理場所が重要になってきます。

直射日光は避け、明るいガラス越しでの管理が最適です。6月~9月頃の気温が高くなる時期は、涼しい環境下で置く様にしましょう。

植え替えは休眠させる場合と同じで、種によって管理を適切におこなって行きましょう。

時々鉢からシクラメンを抜いて球根の状態を触ってみると、ブヨブヨしている事があります。その時は球根を廃棄して下さい。

いずれも秋頃になると花芽が出てきますが、この時の花は全て抜き取ってしまいます。その分の栄養を葉の方へいかせるためです。

そうする事によって、より多くの花芽を付けさせることが出来ます。その後は、12頃の開花に合わせて花芽や蕾を大切にして下さい。

まとめ

園芸用のシクラメンよりも、比較的丈夫な原種シクラメンですが、やはり繊細な植物のため、夏越しは簡単ではありません。夏を越せるものは確率的に50パーセントくらいだともききます。管理のしやすさでは休眠させた方がやや初心者向きかもしれませんが、いずれにせよ、せっかく育てたシクラメンですので、1年で終わらせないよう、暑さ対策はしっかりやっていきたいですね。