強く存在を主張するのではなく、淡い色合いで可憐に咲く花のカタクリ。平安の時代より人々に親しまれていたカタクリは、春を告げる花として知られています。日本の各地でカタクリの花を楽しむことができ、関東エリアにおいても多くの人々が訪れるカタクリの群生地があります。
ここでは、関東にあるカタクリの群生地とおすすめの名所のついてみていきましょう。
【関東にあるカタクリの群生地】
関東圏最大規模のカタクリ群生地といえば、栃木県那珂川町にある「カタクリ山公園」です。八溝県立自然公園内にあるカタクリ山公園では、3ヘクタールの雑木林に約100万株におよぶカタクリの群生地があります。
関東圏最大のカタクリ群生地の見頃は、春の妖精の呼び名に相応しく3月下旬から4月中旬にかけて、斜面一面を埋め尽くすカタクリの群生地の光景は圧巻です。カタクリ山公園へのアクセスは車の利用で矢板ICから約30分、入場料は無料ですが駐車場利用に代金500円が掛かります。
南関東で有名なカタクリの群生地が「城山カタクリの里」です。神奈川県相模原市緑区川尻の個人所有地に城山カタクリの里はあり、カタクリが咲く期間のみ一般に公開します。南関東を代表するカタクリ群生地は、2ヘクタールの斜面に約30万株のカタクリが群生しており、「神奈川花の名所100選」にも選ばれています。
【カタクリと出会える関東の名所】
先にご紹介したカタクリ群生地の他にも、関東エリアにはカタクリの名所があります。首都圏にあるカタクリの名所として知られているのが、「野山北・六道山公園」です。都立狭山自然公園の西端に位置する野山北・六道山公園では、約2万株のカタクリが群生しており、見頃の開花時期は4月上旬です。
豊かな自然が残されている公園では、カタクリの花だけではなくホタルの生息地としても有名です。また、ハイキングや野鳥観察など森遊びが楽しめることに加えて、里山の文化や生活を体験できるコーナーもあります。
【まとめ】
ここまで、関東にあるカタクリの群生地とおすすめの名所のついてみてきました。カタクリは春の訪れを感じさせてくれる花。カタクリの群生地には、首都圏から少し足を延ばしただけで出会うことができます。開花の時期にはぜひ一度訪れてみてください。