種からカタクリの花を咲かせるには7年から8年という長い期間が必要となるります。そのせいもあるのか、カタクリの種が販売されることはあまり多くありません。しかしカタクリを種から育てると、球根とは異なる個体差を楽しむことができるというメリットもあります。
上記の通りカタクリの種が売られていることはあまりないので、カタクリ自体から種を収穫すること必要があります。ではカタクリの種はいつくらいの時期に収穫することができるのでしょうか?

カタクリ 種 時期

カタクリの種を収穫する時期はいつ?方法は?

カタクリの種は他の植物と同じように、花が咲き終わった後に実ります。カタクリの花は春植物と呼ばれる分類に当てはまり、春の初めに他の草や木に先駆けて花を開花させます。具体的には3月頭頃から咲きはじめ、3月下旬から4月に見頃を迎えます。カタクリの品種や咲いている場所の寒暖差や状態などにも左右されますが、5月中旬から6月には花や葉っぱが枯れて種をつけていきます。
カタクリの花が受粉すると次第に子房が膨らんでいきます。この子房にカタクリの種が入っているのですが、成長しきった子房は指でつついたり強い力を与えるとすぐに破裂してはじけ飛んでしまうので収穫の際は注意が必要です。対策としては弱い力で優しく摘み取ってあげる、飛び散っても地面に落ちてしまわないように子房を袋やセロハンなどで覆ってから収穫するなどの方法が挙げられます。

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また、カタクリの種は時間の経過につれて種を蒔いた時の発芽率が落ちてしまいます。ですから種の収穫を終えたらなるべく早めに蒔くと良いでしょう。この「採ってすぐに地面へ種を蒔く」ことを「とりまき」ともいいます。

【まとめ】

カタクリの種は、受粉した花が咲き終えたあとの子房から収穫することができます。熟しきった子房ははじけやすいので、力を加えないように摘んだり、袋で覆ってから収穫するなどの対策も必要となります。
カタクリの花を種から育てるというのは、少し大変ですがその分の感動や遣り甲斐もたくさんです。興味のある方はぜひ挑戦してみてくださいね。