夏の間、色鮮やかな花を毎日咲かせてくれたニチニチソウを、来年も同じように楽しむために、咲き終わった花から種を採取しようと考える人も多いと思いますが、咲き終わった花から種の採取の時期が早いとまいても発芽しにくい、または発芽しないかもしれませんし、種の採取時期が遅いと種がはじけ飛んで採取できないなどの失敗もあります。こちらでは簡単ではありますが、種の採取方法や時期をご紹介いたします。
ニチニチソウの種の採取と時期は?
種の採取方法
花が咲き終わると枯れた花が細い茎のようなものと一緒に落ちてきます。その後に小さな細い、なんだか虫のような鞘(さや)があらわれます。始めて見ると虫っ! と驚くかもしれませんが、実はこの鞘の中に種がはいっています。そのままにしておくとやがては、熟して自然に鞘から黒い小さな種がはじけて飛んでいきます。ただし、種を採取したいのなら、はじけて飛んだ後では採取できないので、はじける前に鞘ごと採って、紙の箱か袋などに入れておきます。
種の採取時期
普通はその鞘が茶色くなって熟してきたら鞘ごと採取するのですが、たまに茶色くなるまでと待っていてもなかなか茶色くならないことがあります。また、茶色くなったので採取しようとちょっと触れただけで、はじけ飛んでしまって種を採取できないこともあります。ニチニチソウの種はゴマ粒のように小さいので拾うのはとても難しいので、緑のままでも鞘の中の黒い種が透けて見えたら、鞘ごと採取して紙の袋や箱に入れておいて乾燥させ、袋や箱の中で自然にはじけるのを待ったほうが、種の採取を失敗することは少ないでしょう。
まとめ
花が咲き終わっ後に出来る小さな鞘の中に入っている黒い小さな種、を十分に乾燥させてから採取するか、鞘ごと採って紙袋などに入れてしっかり乾燥させて、種を採取して時期がきたらまいてみましょう。
ただ、必ずしも全部の種がうまく発芽してくれるとは限りません。発芽する種もしない種もありますし、咲かない種もあります。せっかく咲いても以前の花よりも小さな花だったり、色合いが違っていたりすることもあるかもしれません。まったく同じ花が咲くとは限らないところが難しいのですが、そこがまた花を育てる楽しみと言えるのではないでしょうか。