多くの種類が存在するカトレアの中で、「セラードのプリンセス」と呼ばれているカトレア・ワルケリアナをご存知でしょうか。セラードとは、標高が約1000mのブラジルの地名です。プリンセスとよばれるにふさわしい花のようです。日本にも収集家がおおくいるようです。
今回はカトレア・ワルケリアナ・セミアルバの花の色と特徴について紹介します。
カトレア・ワルケリアナ・セミアルバの花の色は?特徴とは?
カトレア・ワルケリアナはブラジルの中央高原で最初に発見されました。ワルケリアナという名前は発見者にちなんでつけられています。
発見された地域はセラードと呼ばれる南米最大の森林サバンナで、カトレア・ワルケリアナの他にも干ばつに適応した植物や多くの固有の鳥類などが生息しています。
カトレア・ワルケリアナは生息地帯が比較的乾燥している地域のため、水を嫌うと考えられがちですが、生育期は雨季にあたり、たとえ乾季であっても朝霧が発生する地域でもあるので、もし栽培する場合には水分管理には注意が必要です。
カトレア・ワルケリアナの大きな特徴としては、株の丈が低く、普通は一枚の葉で、葉の無いバルブに花をつけることです。
花弁がすっと伸びて、リップが開きます。開いたリップは蝶が飛んでいる様を思い起こさせます。なんともいえない優しい香りを漂わせます。
カトレア・ワルケリアナは花弁やリップ、萼片にいたるまで紫~赤紫の色をつけます。この場合は、リップの先端が濃いめの色になることが多いようです。
対して、セミアルバになりますと色の見た目が違ってきます。セミアルバとは紅白の、といった感じの意味です。
例えば白地に赤系の色が入っていれば、セミアルバになります。カトレア・ワルケリアナ・セミアルバは花弁や萼片が真っ白な状態ですが、リップの先端に見事な赤や赤紫の色をつけます。
まとめ
カトレア・ワルケリアナは、プリンセスと呼ばれるだけあって、見た目がとても優雅です。小さい丈に比較的大きな花を咲かせる様は、白いドレスを着た気品あふれる小さな王女様を確かにイメージできます。
栽培は確かに難しいようですが、カトレア栽培に自信のある方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。