ラベンダーには、研究者などが目的をもって品種改良して増えた種類と、ラベンダー自身が自然交配を繰り返すこと増えた種類があり、未だに整理できない世界となっている様です。この様にラベンダーの種類が増えると、花の色も一般的な紫色だけではなく、藤色やピンク色、またどちらともつかない色など、種類もたくさんでてきます。そして、とうとう・・・待ちに待ったというべきでしょうか・・・白いラベンダーが誕生したそうです。白い花を咲かせるラベンダーの種類について調べます。
【ラベンダーの白 種類】
白いラベンダーの花を咲かせる種類は、数えるほどしかなかった以前に比べ、研究(交配)や突然変異などにより徐々に現れ、今では、市場に出回る種類もある様です。
・レースラベンダー・スターマインアルバ
プテロストエカス(イングリッシュ)系に属し、「穂の様な形に花をつける」という意味を持つ様で
す。葉に特徴があり、樹木のシダに似た明るい緑色だということです。アルバとは、「白色」とい
う意味の様です。
・レースラベンダー・サンマリーナ
サンマリーナは、日本の園芸家が交配して作った新種で、プテロストエカス系に属している様で
す。可愛い印象を持つ緑色の葉には細かい溝が多く入り、その中からすらりと伸びる花茎の先に
つくツボミが花開くと、花穂は真っ白になる様です。花茎には、葉がついていないそうです。
・ラベンダーココナッツアイス
イングリッシュ系に属し、本来は淡いピンク色の花を咲かせる様ですが、中には淡いピンク色
と白色が1つの花穂に混じる種類があるそうです。香りが良いので、収穫後の使い勝手も良く、
幅広い用途がある様です。
・レースラベンダー・エンジェルホワイト
プテロストエカス系で、レースラベンダーと呼ばれるに相応しい深い溝を持つ葉が特徴的だそう
です。香りはそれほど強くはなさそうですが、その名の通り、優しい白色の花が開いた姿が大変
美しく、心癒されるそうです。
・ラベンダー・リトルビー
ストエカス系に属し、紫色の俵型の花穂と白い裸苞葉の色合いは、リボンで飾られたプレゼント
の様にも、ウサギの頭の様にも、見えるそうです。
・ラベンダーストエカス・ラベアンナ
ストエカス系に属し、「紫色の俵型の花穂と白い裸苞葉の色合い」や「紫色の俵型の花穂と白い裸
苞葉に青色が混じる色合い」があるといわれています。花が大きいので迫力があり、鉢植えなど
でも、存在感がありそうです。
・フレンチラベンダー・ラベラ
ストエカス系に属し、花が咲いた時の美しさと、混じりっ気のない白色は、「宝石」と称える人も
いるほどだそうです。
・スーパーラベンダー
人の手によって誕生したスーパーラベンダーは、ラバンディン系に属している様です。長い花穂
は10cmほどもあり、その香りの強さからはポプリなどに向いている様です。
・ラベンダーエーデルワイス・ホワイト
ラバンディン系に属し、遅咲きの様ですが、長い花穂には純白の花が密集して開くので、とても
美しいそうです。また、香りも良いといわれています。
・ラベンダーピュアハーモニー・ホワイト
デンタータ系に属し、花穂は5cm近くまで生長する様です。葉には細かいギザギザが入り、明
るく濃めの緑色というデンタータ系の特徴を持っているそうです。
・ラベンダーブルーマウンテン・ホワイト
白い花のブルーマウンテンで、長い花穂と花茎を持ち、香りは大変強い様です。ポプリなどがお
すすめだといわれています。
・ラベンダー・わたぼうし
ストエカス系で、紫色の俵型の花穂と白い裸苞葉の色合いだということです。香りは、清々しく
嫌味がないといわれています。特徴として、株全体が丸みを持つ様に生長するそうです。
・レースラベンダー・しらつき
レースラベンダー・しらつきは、日本の園芸家が交配して作った新種で、ラバンディン系に属し
ている様です。大人しい印象を持つ緑色の葉と、その中からすらりと伸びる花茎には、葉はない
様です。ツボミが花開くと、花穂は真っ白になる様です。
・レースラベンダー・ゆづき
レースラベンダー・ゆづきは、日本の園芸家が交配して作った新種で、プテロストエカス系に属
している様です。薄紫色の花びらの周りを縁取りする様に白色が入っている様です。また、ラベ
ンダーには珍しく、花茎は、黄色味がかっているそうです。どちらかといえば、見て楽しむタイ
プの様です。
・美郷雪華(ミサトセッカ)(美里町の固有品種)
もともとあった品種「ラベンダー・さきがけ」の中に、明らかに違う色(白に近い色)を見つけ、挿
し木をして増やしたそうです。農林水産省から、平成23年に品種登録されたといわれています。
ラベンダー・さきがけの花壇から見つかったので、アングスティフォリア系ではないかと考えら
れている様です。
・ラベンダー・ラージホワイト
ラバンディン系に属し、同じグループにはラベンダーグロッソがある様です。初めから「商用」と
して改良した種類のため、たくさん収穫ができる様です。収穫されたラージホワイトは、切り花
としてだけではなく、オイルとしても人気が高いといわれています。
【まとめ】
ラベンダーは、「苗から育てる種類」と「接ぎ木などから育てる種類」があるというのは、ある程度知っていました。調べていく内に、白いラベンダーが誕生するのには、「接ぎ木」が大きく影響していることが分かりました。接ぎ木をすると、ほかの種類のラベンダーと遺伝子レベルで雑じり合う様です。その時、花や茎の色に変化が起きるということでした。
白いラベンダーが誕生するのには、もう1つ、「突然変異」というものがあるそうです。たまたま見つかった白いラベンダーを数年かけて接ぎ木をし、それを繰り返すことによって、「白いラベンダー」として確立されたのだそうです。確立された白いラベンダーは、農林水産省に届けることも初めて知りましたが、近年、ますます届け出る新作ラベンダーが増えてきていることも分かりました。
ラベンダーの「花」と呼ばれる部分は種類によって形が違うため、花の部位の名称を調べることにもなりました。そして、2種類あることが分かりました。
①花茎+花穂(苞葉+花のガク+花冠)=花
イングリッシュ系、アングスティフォリア系など
②花茎+花穂(苞葉+花のガク+花冠)+裸苞葉=花
ストエカス系など