平安時代からカキツバタが美しいと言われ続けてきた大田神社ですが、何度見てもその美しく咲き誇っているカキツバタは飽きがこないと言われているほど、人気が高い名所の一つです。この大田神社は上賀茂神社の境外摂社で、毎年数多くの観光客で賑わっております。

では、京都で名所と謳われている大田神社の見頃はいつ頃なのでしょうか?

カキツバタ 大田神社 見頃

大田神社でのカキツバタの見頃とは?

大田神社は約25000株のカキツバタを見ることができると言われております。それは0.2ヘクタールの敷地に自生しております。0.2ヘクタールと言われてもあまりピンとこないかもしれませんが、およそ畳でいう1212畳分です。そう見ると、結構な広さが想像できると思います。

開花時期は、例年5月の上旬に開花をし、中旬には見頃を迎えています。ですが、その年の天候や気温に応じて中旬と言われる5月15日でも、すでに見頃が過ぎている場合もあるので、確認する必要があります。その年年で、開花状況が早まったり遅くなったりもするので、注意も必要になります。

平安時代より名所と言われてきた大田神社ですが、歌人の藤原俊成が詠んだ歌が有名であり、現在でもその歌が知れ渡っています。その歌とは「神山や 大田の沢の 杜若 ふかきたのみは 色にみゆらむ」つまり、神山とは上賀茂神社を表し、その心からの願い事とは、近くに咲いている大田の沢のカキツバタの色、色とは紫を言い、その色に現れているようだという意味を表しています。

また、大田神社のカキツバタは平成14年度に国の天然記念物に指定されています。

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基本5月の中旬には、毎年見頃を迎えているカキツバタですが、近年ではゴールデンウイークが見ごろを迎えてくることが多くなってきています。長期の大型連休の予定に、初夏を感じさせてくれるカキツバタを見に、大田神社へ行かれてみてはいかがでしょうか。

【まとめ】

三大カキツバタの名所と謳われている大田神社です。大田神社から500メートルと近い場所では、有名な葵祭も開催時期が同じです。

葵祭は平安時代以来より行われてきた王朝風俗の伝統が残されており、この葵祭をご覧になり、そのあとに大田神社へ行かれて見るのも、より一層初夏を感じさせてくれるのかもしれません。