日常生活の中で気を付けて見てみないとやり過ごしてしまうものはたくさんあります。
菊の花もその一つです。
菊というとまず思い浮かべるのは菊花展や、天皇家のご紋。でも生活の中ではとてもたくさんの菊にあふれています。
菊の花が日本に入ってきたことや、天皇家の紋になった歴史など、あれこれを調べてみました。
日本の菊の歴史
中国原産の菊がいつごろ日本にやってきたのか、さまざまの説があります。平安時代にやってきた説や、奈良時代に渡来したという説。万葉集には菊と思われる花の名前が詠まれている、など。
いつの時代にせよ、古くから日本にやってきている事は確かです。
ヨーロッパでも菊は伝わったが
ヨーロッパにも中国の菊は伝わりました。現在園芸種の菊には和種と呼ばれる日本固有の園芸種と洋種と呼ばれる種があります。大輪の菊などは和種ですが、洋種などは小菊が多いようです。
ヨーロッパでは菊はあまり人気がなかったのですが、後年、日本で盛んになった菊の品種の豊富さに感化を受けて人気を博したという事です。
菊が皇室のご紋になった由来
後鳥羽上皇が菊好きで自分の持ち物に菊の紋「十六八重表菊」を入れたのが始まりとされています。
それまでも貴族の間では菊の紋を使っていた者もあったのですが、上皇が使うことで遠慮が生まれ、菊といえば天皇家の紋となって行ったのでしょう。
生活の中での菊の歴史
菊というと大輪の菊を連想して、そんなものは縁がないと思ってしまいがちですが、キク科の花といえば、生活の中ではあらゆるところで見かけたり、使ったりしています。
園芸種の花であっても、キク科の花は種類が多くこれもキク科だったのか、と思うような花がたくさんあります。
アザミもそうですし、ダリアもそうです。ヒマワリもキク科です。野菜でいえば、シュンギク、ゴボウ、フキです。そういう事から考えると菊が身近であることが分かると思います。
ヨーロッパにも菊の花は伝わったのですが、日本の菊の品種の多さに圧倒されてから再輸入といった形で人気が出ました。洋菊と言われている小菊を中心とした菊などはその主流です。
まとめ
菊と言ってしまうより、キク科の花と言えば身近な存在になるのは不思議ですね。種類が豊富で親しまれているということでしょうか。キク科の野菜も普段に食べていることを思えば驚くほどですね。