菊は多年草の花で、世界中に約2万種もあるといわれています。色や形の種類が多く、観賞用としてだけではなく薬用や食用としても使用されることがあり、幅広い活躍が期待できる花です。。

万が一、菊が白さび病を発生した場合、どのような治療をすればよいのでしょうか。

菊が白さび病を発生した場合、どのように治療すればよいの?

菊 白さび病 治療

白さび病は葉に黄色い点描が浮き上がってくる病気で、暖地では4~6月、冷涼地では5~7月に発生しやすい病気です。

最初は直径1ミリほどの乳白色の小点が葉の裏側に現れます。

この小さい点はやや黄色をしており、2~3ミリ、時には5ミリくらいまで大きくなっていき、葉の裏側に肌色から淡褐色のイボ状の隆起が生じてきます。この隆起物は病原菌の胞子が集まったものです。

乳白色の小さい点から胞子の塊ができ上がってくるまでは数日しかかかりません。病斑ができると、葉が変形して巻き上がってしまったり、菊の成長がとまってしまったりします。

胞子の塊の表側は黄色に変わりますが、組織は生きています。大きな胞子の塊には、その周囲に小さな胞子の塊がリング状に形成されることも多いです。

病気になってしまった葉は次第に枯れてきて、新葉にも徐々に発病するようになります。

この病気を引き起こす菌は、プクシニア・ホリアナというカビ(糸状菌)の一種です。

病気にかかった葉は早めに摘み取り処分してください。特に室内栽培では湿度に気をつけましょう。

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菊が白さび病を発生した場合、農薬は撒いても大丈夫なの?

最も有効な手段は、白さび病にかかる前に予防として新芽への保護系殺菌剤を散布することです。

ですが、もし白さび病にかかってしまったら、発生初期であれば治療系殺菌剤を散布すれば防除はできるでしょう。

散布間隔をできるだけ延ばしたい場合は、吸収移行型で予防兼発生時にも効果がある、ネオニコチノイド系の薬剤を増やすのがよいでしょう。

また湿度過多になると病気も促進されてしまうので、過湿状態にならないように菊の株と株の間隔を広く取るようにしてください。

排水を良くして風通しを良好にするなど、環境の管理をきちんと行うようにしましょう。

まとめ

菊の白さび病は、早期発見早期治療にこしたことはありません。

しかし、何よりも菊が病気にかからないように祇園と湿度を管理し、水やりを忘れないよう予防を徹底することが最善の方法です。

せっかく美しい花を咲かす菊ですので、大事に育てましょう。