フランス菊と聞いてもピンとこない方もいるかもしれませんが、マーガレットと聞くと誰しも中央が黄色く白い花弁の小さな花を想像できると思います。

フランス菊とマーガレットはその花の見た目がほとんど一緒で、どちらがどちらであるか見分けがつきません。どちらも同じなのでは、と思うかもしれませんが同じキク科の植物でも原産地などが全く違う、立派な別種です。

では、明確な違いはどこなのでしょうか。それぞれの特徴とともに見ていきましょう。

フランス菊とマーガレットの特徴と決定的な違い

菊 マーガレット 違い

フランス菊は、ヨーロッパが原産のキク科の花です。日本へは江戸時代末期に観賞用として持ち込まれました。

寒冷地の種なので寒さに強く日本の冬を越せることから現在では野生化し暑すぎない地域では道ばたなどでもよく見かけます。

道ばたで見かけたときに、マーガレットだと思っている人も多いかと思いますが実はフランス菊である可能性が非常に高いです。

フランス菊自体、その見た目からかつてマーガレットと呼ばれていた経緯もあり、ややこしくなっているようです。

マーガレットは、同じくキク科の花でモロッコ沖のカナリア諸島が原産です。日本へは明治時代に持ち込まれました。

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次々と花を咲かせるので長く楽しめることから広く親しまれるようになりました。白色だけでなく春菊との交配で作り出された黄色やピンクの花もあります。

その茎に木質化する性質があることと、若葉が春菊に似ていることから日本名で木春菊ともいわれています。温暖地域の種なので日本の冬を越すことができず、野生化は不可能でした。

フランス菊とマーガレットの見た目の決定的な違いは、葉の形です。フランス菊は細長いのこぎりのようなギザギザの葉をしています。一方のマーガレットは、ひらひらとした春菊のような形の葉です。

まとめ

フランス菊とマーガレットは、原産地や植物としての性質などに違いがあることがわかりました。野生化しているのはフランス菊の方なので、道ばたなどで見かけたらマーガレットではなくフランス菊かもしれません。

何より一目でわかる違いは、葉の形です。のこぎりのような葉がフランス菊、春菊のような葉がマーガレットです。どこかで見かけることがあったら、葉の形を見てどちらか見分けてみるのも楽しいかもしれません。