スミレと聞いて思い浮かべるのは濃い紫色の花を咲かせるスミレだと思いますが、日本で最も多くみられるのは薄紫の花を咲かせるタチツボスミレだと言われています。

特に都会ではスミレよりも多く見ることができるそうです。

そこで今回の記事では、スミレとタチツボスミレの違いについて説明したいと思います。

スミレ タチツボスミレ 違い

スミレとタチツボスミレの違いについて

タチツボスミレはスミレと同じスミレ科スミレ属の多年草で、特徴である立ち上がる茎から名づけられたと言われています。

日本ではごく身近なところで見られるスミレ類の一種ですが、スミレとはあまり似ていないため間違われることは少ないようです。

 

タチツボスミレとスミレの大きな違いは、

スミレが地上茎が発達せず葉や花柄が根元から出る無茎種であるのに対し、タチツボスミレは地上茎が伸びて葉が互生する有茎種である点が挙げられます。

 

有茎種であるタチツボスミレは、成長すると茎が地表に伸びて立ち上がり、ハート形の葉をつけ、薄紫色の花を咲かせるそうです。

花は典型的なスミレの花の形をしていますが、スミレの花よりも丸みを帯びていると言われています。

分布域が広く、様々な環境で自生しているため個体変異も多いと言われおり、変種の数も多いそうです。

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タチツボスミレの変種としては、小型で葉が三角に近いコタチツボスミレ、多雪地帯に適応し、日本海側で多く見られるツルタチツボスミレ、茎や葉に毛があるケタチツボスミレ、伊豆諸島で見られるやや大型なシチトウスミレなどが挙げられます。

 

またタチツボスミレの近縁種としては、北海道で多く見られるアイヌタチツボスミレ、大型に育つオオタチツボスミレ、海岸の砂地に生えるイソスミレ、テングスミレとも呼ばれるナガハシスミレ、タチツボスミレによく似ているが葉が細長いナガバタタチツボスミレ、花に香りがあるニオイタチツボスミレなどがあると言われています。

また、名前の似ているツボスミレは、タチツボスミレとは似ていなく、近縁種でもないそうです。

まとめ

スミレとタチツボスミレは、どちらも身近なところで見ることのできるスミレ類ですが、花の色や葉の形などが異なるため、間違われることはないそうです。

街中では、タチツボスミレはの方が多く見られるそうですので、探してみてはいかがでしょうか?