その年の最後のバラの花が終わりを迎え、12月には休眠期に入っていきます。また次の年の開花へ向け、元肥(もとごえ)を始めていきます。

この元肥とは、事前に土壌に混ぜる固形の肥料を指し、生育期間中に施す肥料を追肥(おいごえ)といいます。元肥は春から秋まで年間を通して咲くバラの生育にもっとも重要な作業です。正しいやり方で、作業していきましょう。

バラには有機質肥料が効果的。元肥のやり方

バラ 元肥 やり方

元肥に適した肥料は、即効性ではなく緩やかに効くタイプのものを選びます。根腐れを防ぐためです。そして土壌改良に効果のある有機質肥料を使います。

植物や動物の天然素材が原料の有機質肥料は、土の中の微生物によって分解され根に吸収効果が長く持続してくれます。根や土の状態を見ながら水はけや水持ちを良くするために、堆肥と油粕、骨粉などを加えていきます。

元肥を施すやり方ですが、バラの根から30cm離れたところから、深さ30cmの穴を2つ~3つほど掘ります。その中に先ほどの元肥を入れ、その上に掘り上げた土を戻し、バラの根を植え付けます。

この時、根に傷を付けないように注意が必要です。3月頃に肥料切れをおこしたり、バラの勢いがなくなってきたら追肥をしましょう。

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元肥を施す時期は、バラの根が活発化する前に!

冬の休眠期のバラの栽培作業として、通例では、12月~2月までに植え替え、選定、元肥と、三つの大切な作業をしなくてはなりません。

特に元肥は根が活発化し始める2月の前に行いましょう。肥料が効きすぎて花の質に影響がでてしまうので、必ず施す時期は遅すぎたいりしないようにしましょう。

野生のバラのように、落ち葉などが少しずつ地中で分解され養分となって次へと繋げているのとは違い、庭や鉢植えのバラは、生育に重要な微生物を活発にさせるため、年に一度に元肥を施して、土壌の改良をして行くことが大切です。

まとめ

バラの生育に欠かせない元肥は、休眠期に土壌改良をしっかり行うため、適切な時期を過ぎないように、正しいやり方で施すことが重要です。根や土の状態を見ながら、有機質肥料や化成肥料を上手く取り合わせて使用するのが良いでしょう。春の開花を思い描きながら冬の作業をするのもまた楽しいのではないでしょうか。