ポインセチアは年間を通して楽しむことができる多年生の植物、冬の季節の鮮やかな赤色の発色を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。さて、ポインセチアを育てる悩みの一つが害虫の存在です。
ここでは、ポインセチアに虫がつかない為の予防法と駆除についてご紹介します。
【ポインセチアに付く虫の予防と駆除】
虫そのものの存在は土の質を改善するはたらきを持っているため、すべてを否定することはできませんが、ポインセチアに悪影響を与える害虫となると話は別です。コナジラミやカイガラムシ、アブラムシなどはポインセチアの茎や葉に付着して栄養を吸い取るため、次のような予防法をとります。
ポインセチアにつく害虫は、湿度が高い環境を好みます。そのため、風通しの良い場所にポインセチアを置くことが予防法の基本です。また、霧吹きで葉に水分を吹きかけておくことも効果的な虫予防の一つで、あらかじめ土に防虫剤を使用することも良いでしょう。
これらの予防法を用いても、害虫が発生する場合はあります。そのまま放置することは、ポインセチアを枯らす原因となるため、それぞれの害虫に対応した駆除をおこないます。
カイガラムシは、白い塊状で枝に付着し栄養を吸い取る虫です。幼虫の状態では、オルトラン水和剤やアクテリック乳剤が効果を発揮しますが、成虫になると薬剤が効かない場合もあります。そのため、歯ブラシなどを用いこすり落としますが、ポインセチアの葉や枝に傷をつけない注意が必要です。
オンシツコナジラミは1ミリメートルほどの白い小さな虫で、繁殖力が強くポインセチアの生育に影響を与えます。4月~10月にかけての湿度の高い時期に発生し、ポインセチアの葉から栄養を吸い取るため、風通しの良さがポイントといえるでしょう。
発生した場合には専用の薬剤を用いて駆除しますが、薬剤に耐性を持つ個体と卵や蛹には効果が少ないため、数回にわたり薬剤を使用します。
【まとめ】
ここまで、ポインセチアに虫がつかない為の予防法と駆除について紹介しました。虫の影響を受けてしまうと、ポインセチアの観賞価値は損なわれてしまいます。予防法として湿度を抑える風通しの良い場所を意識して、万が一害虫が発生した場合には、ここでお伝えした駆除をおこないましょう。