百日草には様々な種類があるため、よく似た他の花との区別がつきにくい場合があります。同じキク科のダリアやマリーゴールドとは共通点も多く、見分けがつかないものもあるかもしれませんね。それぞれの特徴や違いについて簡単にご説明します。
ダリアと百日草の違いは!?
ダリアも百日草と同じくメキシコ原産でキク科の仲間です。和名を天竺牡丹といい、百日素同様に昔から親しまれてきた花のひとつで、長い間にわたり品種改良が行われてきたためバラエティ豊かな種類を持つのも同じです。個性的なものでは、高さが3~5mにもなる皇帝ダリアや、チョコレートの香りがするものなどがあるようです。違いとしては、百日草が一年草の草花であるのに対し、ダリアは根が肥大した球根で育つ多年草であるという点が挙げられるでしょう。また、どちらも耐暑性があり開花期も長いですが、ダリアは高温期には花が咲きにくくなる特徴があり、9月から10月あたりに一番よく咲くようです。開花期も百日草の5月~11月より少し短めの6月中旬から11月あたりといわれます。
マリーゴールドと百日草の違いは!?
マリーゴールドもメキシコを中心とする中央アメリカを原産地とするキク科の花で、和名では孔雀草,万寿菊,千寿菊とよばれるようです。百日草と同じ一年草(一部多年草あり)の草花に分類され、開花期は4月~12月と長い期間楽しめるのがうれしいですね。色は鮮やかな黄色やオレンジ色が大半で安定して次々に花が咲き続けるので、花壇のアクセントとしても長く楽しめそうです。背丈の低いフレンチ・マリーゴールドや背が高く大輪のアフリカン・マリーゴールド、たくさんの花が咲いてボリューム感が楽しめるメキシカン・マリーゴールドなどが主な種類で、これらの交配種も存在します。独特な香りがあり、種類によっては植物の害虫に効果があるそうで、花壇などのコンパニオンプランツとしてもよさそうですね。
まとめ
ダリアもマリーゴールドも、百日草と同じく昔から親しまれてきた花の種類ですよね。百日草の花にはダリア咲きというタイプもあるくらいですので、よく似ているものもうなずけます。いずれも暑さには強いですが、開花時期としてはマリーゴールドが一番長く、ダリアは真夏にはあまり花が咲かないそうです。それぞれの個性を生かし、寄せ植えなどを楽しむのもいいですね。