オシロイバナは暖かい環境を好みますが、日本全国でも栽培されている花でもあります。道端はもちろん、公園や空き地、河川敷でも自然に咲いていることがあり、雑草として扱われることもあります。
観葉植物の中でも小さくて可愛らしいという言葉がぴったりな花ですが、実は花と言われているのはガクというものです。
枝分かれしながら生長をしていくオシロイバナですが、その名前や由来とはどういういったことがあるのでしょうか?
オシロイバナの名前の由来とは?
オシロイバナは寒さに弱いので、冬には枯れてしまいます。ですが、暖かい土地では春になると再び芽をだし、可愛らしい花を咲かせていきます。この花は命が短く、一日で咲き終わっていきますが、次々と咲かせていくので、短命の花でも長期期間開花をし続けてくれます。
英語名では、名前の通り「Four o’clock」つまり4時頃から咲き始め、翌朝の八時頃には咲き終わると言われております。ですので、暗い夜でも咲き続けるオシロイバナは、花の香りを一晩中醸し出しています。
そんなオシロイバナですが、名前の由来は種の中にある白い粉が、子供の頃のお化粧道具として扱われた「白粉(オシロイ)」から名づけられたと言われております。昔はその「白粉」を顔につけて遊んでいたことからとも言われております。
オシロイバナの別名とは?
オシロイバナの別名は「夕化粧(ユウゲショウ)」と言い、夕方から咲きますが翌朝にはしぼんでしまいます。一日しか咲かせることがないので、一日花と言われるオシロイバナですが、稀に気温が低い場合だと一日中咲いていることもあると言われております。
夏頃に開花を見せるオシロイバナですので、そのまま夏の花と思われがちですが、俳句の世界では、季語は秋を表しています。植物では夏の分類に入っているので、よく間違われることもあります。
【まとめ】
オシロイバナの別名である夕化粧(ユウゲショウ)はアカバナ科としても使われることがあります。アカバナ科のユウゲショウも5月から9月頃までの開花で、咲く場所もオシロイバナと似ている生育地で育ちます。アカバナユウゲショウは育つ環境も似ていますが、花は全く違います。花名を使う場合には「オシロイバナ」として読まれることをお勧めします。