日本固有のアザミは薬草として用いられたり、葉を天ぷらなどにして食べたりと昔から食卓に上ることも多かったようです。アザミはその他にも漢方薬の材料としても使われることがあります。

 

ところが、アザミの花に毒があるのでは、という話があります。今回はアザミの花の毒について紹介します。

アザミ 花 毒

アザミの花に毒はある?

アザミの花に毒はあるのでしょうか?少なくとも日本固有種のなかで花に毒があるということはなさそうです。しかし、外来種には危険な種類があります。もちろん食べることはできません。

 

アメリカオニアザミという外来のアザミが日本にも生息しています。トゲが茎にも生えていてしかもとても硬くできています。実はこのアメリカオニアザミは、日本の生態系に影響を与える可能性が高いということで「要注意外来生物」に指定されています。繁殖力がとても強いアザミです。

 

しかし、このアメリカオニアザミにも毒があるということもなさそうです。

 

アザミの根や新芽はよく「ヤマゴボウ」として食べられてきました。ところが、ヤマゴボウという名の植物があります。このヤマゴボウは毒性植物です。アザミとは植物としての近親関係はありません。

 

ヤマゴボウには、ヤマゴボウとヨウシュヤマゴボウがあります。ヤマゴボウは毒がありますが、葉だけは食べることができるようです。対してヨウシュヤマゴボウは根から果実にいたるまで毒があります。花は白い花びらで中心に緑の花柱がありますが、毒があるかどうかは、はっきりしていませんが可能性は高いと考えられます。毒性は根から順番に上にいくほど強くなり、果実には猛毒がありますので、食べられません。ブルーベリーに似た姿をしているので、間違わないように注意が必要です。

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また、ヨウシュヤマゴボウが枯れているときや、まだ成長していないときの根の状態はアザミの根とよく似ていることから、注意が必要です。

【まとめ】

アザミの花に毒がある、というはっきりとしたことはいえません。基本的にはアザミで特に日本固有種であれば毒はないようです。外来種のアザミでも毒があるとはいえません。ただしヤマゴボウには要注意です。成長した姿では、間違うことはないでしょうが、地上部が枯れているときの根は簡単に見分けがつかないので、はっきりとしなければ、食べることはやめておいた方が無難です。