菊といえば、切り花でよく仏花に使われる事が多いですが、仏事ではなく違うシーンに使われている、菊のような花があります。マムという名前の花で大変豊富な色と咲き方があって人気が高く、ギフトにもよく利用されている花です。マムと菊は似ていますが、何が違うのでしょう。
今回は菊とマムは何が違うのか、について紹介します。
菊とマムの違いについて
菊とマムの違いは?
日本の菊は、茎一つに対して一つの花を咲かせます。菊の原産地は中国で日本に伝わってきたのは、奈良時代です。その後、日本で品種改良されてきました。
菊の花は観賞用に栽培され花径が18cm以上の大輪菊、生け花に使われている花径が9~18cm未満の中輪菊、生け花、花壇などで鑑賞用として栽培されている小輪菊とあります。
これに対し、マムの方は、一つの茎から花を枝のように咲かせます。原産地はやはり中国ですが、欧米に伝わった後、品種改良され日本に入ってきました。
花の様子から、スプレーマムとかピンポンマムと言われています。菊とマムの呼称の違いの他、もともと日本の菊を和菊、欧米からの菊を洋菊ということもあります。
マムは仏花に使われている菊と較べると華やかなイメージがあります。例えば、ピンポンマムは、小さな花が集まり丸い形になる品種で、スプレーマムは一本の茎が全方向に広がって多くの花を咲かせます。
ピンポンマムは贈り物や華やかなイベントに、スプレーマムは、他の花とのアレンジによく使われています。
マムの意味は?
菊は英語でいうと「Chrysanthemum」です。カタカナで書くと「クレセンテマム」です。
語源辞典によると、1915年頃から、これでは長いということで、庭師たちが略してマムと呼びだしたのが始まりで、それ以降マムと呼ぶようになったようです。
マムは英語のスペルで書くと「Mum」です。Mumの他の意味としては、「お母さん」とか、「黙って」の意味があります。
まとめ
英語で菊の事をマムというのですね。中国発祥の菊が、欧米に伝わってそこで改良された菊がマムということになるようです。しかし、実際にはマムと菊は少し違います。また、多くのシュチュエーションで菊やマムを利用してもらおうと、2015年に「いいマムの日」が制定されました。