観賞用の菊は主に一輪咲きの輪花であり、花茎といわれる花の直径により分類されているようです。花茎が18cm以上のものは『大輪菊』、9から18cmのものは『中輪菊』、9cm未満になると『小輪菊』となります。
花の形も様々な改良がなされ、個性的な美しさと堂々とした存在感を放っていますよね。これらの菊は主に日本で改良されながら栽培されたものですが、欧米に渡った菊も様々な品種改良の末に新しい個性を持って日本に輸入されています。
現在2万を超えるといわれる菊の種類の中で、小さな花をつける菊についてご紹介します。
小さい菊の名前は!?
小さい花をつける菊の種類としては、日本に古くからある種では小菊があるでしょう。花茎がだいたい3cmに満たないものが多く、色は白色や黄色,赤紫色などが主で、2色混合になっているものなどもあります。
一輪咲きの輪菊とは異なり、茎にたくさんの小ぶりな花を咲かせるのが特徴でしょう。小菊は文人菊とよばれるものがあり、多くの花で盆栽のように仕立てたり、菊人形などにも用いられるそうです。
また、欧米で改良された洋菊も小さな花を咲かせる種類が多いでしょう。一本の茎から小枝(スプレー)状に数輪の小ぶりな花を咲かせるということで名づけられた『スプレーマム』が代表的なもので、お供えの花としても重宝する存在です。
他にも小さな花弁がびっしりと球体形に集まっている『ピンポンマム』、草丈の長いスプレーマムを改良して鉢植え(ポット)に適した形状にした『ポットマム』などがあり、それぞれが個性的な魅力で花束やフラワーアレンジメントなどにも取り入れられているようです。
ちなみにマム全体の花言葉は『高貴』『高潔』で、菊ならではの品格を感じさせるものになっていますよね。
また、ピンポンマムの花言葉は『君を愛す』『私を信じて』ということで、可愛らしい色合いもあいまってプレゼントやウエディングブーケなどにも人気だということです。
まとめ
同じ菊でも、日本的な雅な存在感のものから可愛らしい洋菊までかなり幅の広い品種が揃っていることがわかります。特に小ぶりな洋菊は、花束やフラワーアレンジメントなどにも活躍しそうです。花のイメージにとらわれず、その花の持っている個性を気軽に取り入れていきたいものですね。