国花というと菊の花を思いだしますが、桜も国花なのではなかったかな、と迷ってしまいました。
ホントにどちらなのでしょう。迷ったら調べるに限りますね。
菊は日本の国花に制定されている?
実は日本にははっきりとこれが国花ですと定められたものはありません。国の花というのは象徴のことなので、花を象徴にすると定められていません。国によっては農作物や樹木などを象徴とすることもあるようです。
また花であっても一つの花ではなく、複数の花や、大まかな種類であったり、細かく色までも制定されていたりします。
ですから、公式に言えば日本には国花とされる花は決まっていないのです。
ではなぜ菊と桜が国花になっているの?
菊は天皇家のご紋であることから日本の花とするのが自然と考えられたのでしょう。
桜はどの地域に行ってもあることや、気象を知らせる基準にされていたりと、日本の文化の真ん中にいる花と言っても大げさではないでしょう。
そのことから、桜は日本の花とされているのではないかと思われます。
国を象徴するものは花以外にもあります
国花を調べていると国花のない国も珍しくありません。アメリカなどは国土が広いうえに気候も様々ですので、国花よりは州花の方が主に用いられています。
また、花であっても細かく品種まで定めているところや、大まかに日本のように菊などの属種を決めているところもあります。
花以外での国の象徴は?
花以外の国の象徴で思いつくのは鳥や樹木ですね。日本の鳥はキジ。桃太郎の昔話に出てくる鳥です。
樹木というと桜は花と樹木を兼ねています。有名なところではカナダのサトウカエデや、ドイツのオークなどでしょうか。
そして珍しいのは『菌』日本の『菌』は『麹菌』です。新しい考え方ですが、平成18年に日本醸造学会が制定しました。
国を象徴するものは考えてみれば国そのもの、かもしれませんね。
まとめ
国の花が法律的には何の定めもないとは思ってもみませんでした。日本にははっきりとした国の花がないわけです。でも桜も菊もとても身近で四季折々に生活を彩ってくれますね。
麹菌が『国の菌』とはびっくりですが、なるほどと思います。こんなに科学がすすんでも麹菌がなければ、日本の食文化は成り立たないのですね。