菊は中国が原産ですが、日本に渡ってきたのは奈良時代から平安時代ごろといわれています。現在では世界各国で菊が栽培されており、世界では2万種、日本では350種以上あるといわれています。

そんな世界中で愛されている菊ですが、伸びすぎて困ってしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

菊が伸びすぎて困ってしまった時、どのように対処すればよいの?

菊 伸び すぎ

畑の角や庭先で、切り花にするために小菊を植えている方が多いですが、菊は花が咲くと草姿が乱れることに加えて株が弱くなるので、次第に夏越しがしにくくなっていきます。

菊が伸びすぎてしまったら、5月末から6月初めにかけてバッサリと切り戻しをしましょう。

これを「皐月の切り戻し」といいます。

茎が硬くなってくる5月末から6月初めが適期ですが、高さでいうと30センチくらいに伸びた頃に10~20センチほどに切り戻しをします。

具体的には、下の方に葉っぱが3~4枚付いている所くらいで思い切ってカットしてしまいます。

そうすると、幹が3本くらいに分かれて低く育ちますが、あとは時々伸び過ぎてしまった枝を少し低めの位置まで切り戻すようにすると、自分が作りたかった理想の菊の形に近づいていきます。

皐月の切り戻しをするだけで、菊は30〜50センチほどに収まります。

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夏の終わりから9月末にかけて、先端の小さい芽を少しだけちぎるように摘めば、更に枝分かれして10月頃には何もしなくともつぼみがつき、花数が増えてくるでしょう。

この新芽摘みで花数が増え、伸びも抑えられますから、こんもりした小菊の塊を作ることができます。

新芽ほど葉色が美しくみずみずしいので、こまめに切り戻しをするように心がけましょう。

また地下茎で増えるタイプの菊ならば、開花のあと地際まで切り戻すと、翌年は新しい芽ばかりとなりますので、大きくならず短く育つことがあります。

まとめ

菊は日当たりと水はけの良い場所を好みます。半日陰や湿った場所でも育たないことはありませんが、葉色が悪くなることがあります。

高温多湿時には根が蒸れやすいので風通しのよい場所に移して、自分好みの大きさの菊に育ててみましょう。