バラは、樹形から、つる性、半つる性、木立性と3タイプに分かれます。それぞれ良い所がありますが、半つる性のバラは仕立て方によって他の2つのバラに近い楽しみ方ができます。

今回は半つる性(シュラブローズ)の育て方について紹介します。

バラ 半つる性 育て方

バラ(半つる性)の育て方は?

半つる性のバラは、枝を長くのばせば、小型のつるバラとして、また四季咲きや返り咲きの品種の多くは短く切り詰めて木立性のように仕立てる事も可能です。花色も豊富で小輪から大輪まであります。

 

生育期は日当たりと風通しの良い所で栽培します。庭植えの場合は、肥よくで水はけがよければ、土の質は特に気にしなくても大丈夫です。そうでなければ、堆肥を多めにすき込み、土壌を改良する必要があります。

 

水やりですが、鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。地植えの場合は、真夏など土が乾燥する時のみ与えます。

 

鉢植えの場合の肥料は、生育期には定期的に液体肥料や発酵油粕を置き肥として使います。冬には寒肥として固形肥料を与えます。地植えの場合ですが、冬に寒肥として固形肥料を施し、若い株には花が散ったあとにも追肥をすると効果があります。

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病気としては、黒星病とうどん粉病があります。黒星病は、梅雨時期などに発生する葉に黒い斑点ができ、やがて落葉してしまいます。黒星病で落葉すると、生育が大変悪くなってしまいます。うどん粉病は、つぼみや若い葉を中心に白い粉をふいたようになります。生育が阻害されて花がきれいに咲かない事があります。

 

黒星病の原因はカビです。黒星病になった葉は全て取り除きましょう。対策としては風通しをよくする、窒素の少ない肥料をつかう、水やりの時、葉に水をかけないようにするなどです。うどん粉病の初期には、酢水が効果的です。水500ccに酢30ccの割合で作った酢水を白くなった所に吹き付けながら洗います。すると、白い粉がおちて病気の広がりも止まります。

 

害虫には、アブラムシ、チュウレンジハバチ、カミキリムシがいます。アブラムシは新芽やつぼみについて樹液を吸います。新芽の生長が阻害されます。チュレンジハバチは成虫が産卵後、茎を割って孵化した幼虫が葉を食い荒らします。カミキリムシは成虫が枝をかじって枯らし、幼虫は株元から幹の中心部を食い荒らします。

 

アブラムシ対策としては、風通しを良くして、窒素肥料を多く与えないことが大事になります。チュウレンジハバチの場合は、親蜂が枝を傷つけて産卵します。そのため、枝をいつも観察して、避けた傷がないかを確認して、卵のうちに退治するのが効果的です。カミキリムシに対しては、日頃から幹のまわりを観察して、成虫は見つけ次第捕獲して下さい。幼虫に関しては、新芽や枝先が折れていないか、確認して木くずが出ていたら針金などで穴の中をつついて退治して下さい。

【まとめ】

半つる性のバラは、樹形の形の応用範囲が広いので、仕立ての仕方によって色々と楽しめるバラです。鉢にも、庭土にも植える事ができます。汎用性の高い半つる性のバラ、ぜひ一度お試しになってはいかがでしょうか。