うららは日本で生み出された、濃いピンク色の花が印象的なバラの品種です。

うららは抜群に優秀な性質を持つ四季咲きのバラです。普通のバラは、つぼみができると花を咲かせることだけにエネルギーを集中するため、その他の活動を一時ストップしてしまいます。しかしうららの場合は、ひとつの花を咲かせている最中にも次の花を咲かせるための準備を続けるため、毎年春から冬まで次から次へと花が咲き続けます。

うららは病気に強いため比較的育てやすく、バラ栽培の初心者にも向いた品種です。ショッキングピンクといっても良い花色なので庭のアクセントに効果的ですが、コンパクトな姿にまとめることもできるので鉢植えにも向いています。

 

薔薇うらら の育て方

薔薇 うらら 育て方

うららは花つきが良く、数輪の花が房状に咲きます。このような房咲きのバラの場合、1輪が盛りをすぎるごとにその花を根元からカットして行きます。他の花も同様に取り除き、房の最後の花が咲いたら房全体を茎に5枚葉がついている部分で切り取ってしまいましょう。

盛りを過ぎた花は早めに摘み取ってしまうと、残りの花に養分が行き渡るようになるので、より美しい花を楽しむことができます。

うららは次から次へと花を咲かせ続ける品種なので、たくさんのエネルギーを消費します。そのためうららには、植え付けや植え替えの際に与える元肥の他、定期的に追肥を与えるようにすることが望ましいです。追肥として緩効性肥料を月1回程度は与えるようにしましょう。ただし、つぼみが色付いてきたら与えてはいけません。

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うららは新しい太い枝(シュート)をなかなか伸ばしてくれません。しかしその一方、一度伸びた枝は老化しにくい傾向があります。そのためうららを剪定するときには、古枝もある程度は残す方が望ましいようです。夏に剪定する際は全体の3分の2、冬の休眠期に剪定する際にも全体の2分の1程度の枝は残すようにしましょう。

うららは病気に強いバラです。黒星病に対する耐病性はかなり強いです。しかしうどん粉病に対しての耐性は、残念ながら普通程度です。そのためうどん粉病対策として、1か月の間に3回以上、予防のための薬剤散布が必須になります。

水やりに関しては、特に神経質になる必要はありません。特に地植えにした場合、植え付けの時に水をあげる以外は、空から自然に降ってくる雨の水分だけで大丈夫なほどです。 しかし鉢植えのうららに関しては、土の表面が乾くたびに水をたっぷりとやるようにして下さい。

 

まとめ

うららはショッキングピンクの花が印象的であると共に、春から初冬まで次々と花を咲かせ続ける優秀な四季咲きのバラの品種です。

うららは丈夫なバラで、地植えでも鉢植えでも栽培しやすく、バラ栽培の初心者がまず挑戦してみるのにふさわしい品種のひとつです。