大切に育てているパンジーの根元がぐらぐらしている場合、最初は奇妙に感じるかもしれません。ぐらぐらの程度がひどくなると、株を引っこ抜いて何もなかったことにしたいという衝動にかられることもあるでしょう。
しかしその前に少しだけ待って下さい。パンジーの根元がぐらつく場合には、いくつかの可能性が考えられます。
ここではぐらぐらの原因とその対策の例をいくつか示すので、どれが最良の解決法なのかじっくり考えた上で、どうしたらよいかを決めて下さい。
パンジーの根元がぐらつく場合のさまざまな対策
育苗ポットの中に入っているパンジー苗の根元がぐらついている場合、下葉を取り去り、根を少しほぐしてやって、少し深めに掘り下げて定植してやると良いです。苗を深植えすることでパンジー株が安定することが期待できます。
植え付ける際に、根を少しほぐしてふわりと広げるようにしてやるのもよいでしょう。育苗ポットの中で縮こまっている白い根を解放してやることで、土中で根がしっかりと張って、ぐらぐらした感じがなくなるかもしれません。
株が徒長してしまって、ひょろひょろして不安定な感じがするなら、新しくしっかりとした芽が伸びるのを促してやってみて下さい。
根元に近い部分の新しい葉だけを残して、花やつぼみも含めて全部剪定してしまうのです。
再び新しい花を見るまでにしばらく時間がかかります。しかし必ず新しいしっかりとした花芽が出て、再びパンジーの花を、必ず楽しむことができるようになります。
ただ単に、水のやり過ぎが原因で株の根元の土が流出しただけであるなら、株の根元に土寄せをするだけで十分です。
一番問題になるのは、根元に虫が発生している場合です。
ネキリムシの食害だったら大変です。ネキリムシはカブラヤガあるいはタマナヤガの幼虫です。株元の土をそっと掘ってみて、灰色の奇妙なイモムシを見つけた場合は、必ず退治するようにして下さい。
ナメクジやダンゴムシが見つかった場合も心配です。ナメクジやダンゴムシはパンジーの花を食べることがあるし、多湿な環境が大好きなので、パンジーの生育環境が悪化している可能性もあります。
ナメクジなどを防ぐため、花がらや枯れ葉をこまめに取り除くようにして、少しでも株元の土の通気性を良くするようにしてください。
ネキリムシやナメクジは一匹一匹捕殺するか、薬剤を使って退治します。
まとめ
パンジーの根元がぐらぐらしている場合、すこし深めに苗を植え付けたり株の根元に盛り土をして安定させるだけでOK、という比較的簡単なケースから、徒長した部分を全部カットしたり、虫などの食害によって薬剤散布を行う必要が生じる深刻なケースまで、いろいろな可能性が考えられます。
何が原因をよく考えて適切な対応を行う必要があるわけですが、その際は、どのようにしたらパンジーが快適だろうか、という発想が大切になります。