パンジーを育てていて起こってしまう徒長の問題。健康にすこやかに、と心がけてもうまくいかないときがあります。どうして徒長は起こってしまうのでしょうか。
今回はパンジーの徒長が起こる原因とその対策について調べてみます。
パンジーの徒長に関する原因と対策
そもそも、徒長とはどんな状態をさすのでしょうか。パンジーに限らず植物一般を育てていれば想定される現象です。徒長とは簡単にいってしまえば「伸びすぎ」と意味します。
それだけきくとそんなに悪いことにも思えませんが、見栄えやその原因を考えるとあまりよろしいとはいえないのです。徒長の特徴は茎が細くなり、葉の間隔が広がって間延びしてしまうことです。
その見た目は不自然なほど細長くなり、やせ細った印象さえ与えてしまいます。強い風などが吹けば倒れてしまうことは容易に懸念されます。
また、虫や病気への耐性もさがっているため放置することは危険です。
どうして徒長してしまうのかというと、様々な原因が考えられますが、主に環境面の問題があげられます。
日照不足、肥料不足、水のやりすぎなど、植物が適切に育つ上で栄養がうまく行き渡らず、その結果ほっそりとした貧弱な姿で伸びきってしまうのです。
徒長しないようにするためには養分不足や日照不足に陥らないように、環境面に配慮してあげることが大切です。予防としてはそれで十分でしょう。
では、実際に徒長してしまった場合はどうすればいいのでしょうか。環境面を再度整えることも大切ですが、一度徒長してしまったものが縮んだりすることはありません。
対策としては徒長してしまった部分を切り戻しするのが良いでしょう。切り戻しとは伸びきった株を切り詰めることで株を再生させる手法です。
ただ単に切ればいいというわけではなく、下手をすれば花が咲かなくなるおそれもありますので、どこを切るかも重要になってきます。
切り戻しをするにあたって注意すべきは草丈の半分~三分の一を残すこと、そして花芽の上を切ることです。
花芽ごと切ってしまうと当然ながら花が咲きません。長く咲くパンジーだからこそ、長期間楽しむためにこまめな切り戻しをしてあげるとよいでしょう。
まとめ
切り戻しは徒長対策としてはもちろんですが、株の延命やより花づきをよくするための積極的な手法として用いられます。
古い株を残すことで新しい株に栄養分がうまく回らないと、綺麗な花を咲かせられないためです。パンジーは最長で半年も花を咲かせる植物ですから、切り戻しは美しい花を咲かせるために必要な措置といえます。