美しく咲くバラですが、やはり手入れをはじめとする「育てる」ということは、他の植物よりの難易度が高い分類に入ります。その中でバラはとくに病気や害虫の被害が大きい植物でもあります。
日ごろのお手入れはもちろん、日々観察して病害虫がないかよくみてあげる必要があります。バラがかかりやすい病気の一つに、「灰色カビ病」と呼ばれるものがあります。
それは一体、どのような病気なのでしょうか?
バラの灰色カビ病とは!?
灰色カビ病。別名ボトリチス病ともよばれ、季節が安定した春の4月頃から、11月の秋ごろまで発生するといわれています。
その名の通り、花びらに灰色のカビで覆われ、シミのような斑点ができます。20℃前後でも、どちらかというと低温で多湿を好む病気でもあるので、秋ごろよりは梅雨時期の5月から6月頃にかけて多く発症します。
また水を始め、肥料などの管理が行き届いてない場合など、バラ自体の体力がなくなってしまうと発病しやすくなります。
また、開花した後の花柄をきちんと処理せずに、そのまま放置をしてしまうと腐敗につながり、病原菌が増え、それにともない伝染していくこともあります。
灰色カビ病に良い薬剤とは?
病気を発見した場合でも、早期の場合は薬剤で十分回復が見込めます。効果の高い薬剤は「サンケイエムダイファー」と呼ばれる水和剤です。
薬剤を使用する場合は必ず商品の説明書をよく読み、適切にしようすることが望ましいです。また、散布する場合には、風はあまりなく、気温も高くない早朝か、涼しくなった夕方に行うのが良いでしょう。
また、薬剤の飛散も考えられます。ご近所への配慮も忘れずに行いましょう。
まとめ
バラは特に手入れが難しい植物です。ただ水やりや肥料をあげるだけではなく、バラの葉の裏や、根元の方など目が付きにくいところに発症しやすいものです。病気が進行してしまってからの薬剤の散布では、回復が見込めないこともあります。被害を最小限にするためにも、日ごろの観察が特に大事になります。
日々の手入れからケアまで、十分なお世話をしてあげることが、長く育てられるコツでもあるのではないでしょうか。愛情を注ぎながら大事に育ったバラは、より一段と美しく咲き誇っていることでしょう。