バラの花の美しさは切り花であれば花そのものが美しいのですが、鉢に植えられていたり、庭に咲いていたりすると株の形自体にも美しさがあります。
アーチ型にしつらえられた株にきれいなバラが押し合うように咲いているのは見事です。どういう手入れをすればあんなにきれいな花になるのでしょうか
バラの花の芽かきはなぜ必要?
芽かきというのは同じ個所に複数芽がでているのを一つにすることです。あるいは一本の枝にたくさん芽が出た時に形の良くなりそうな芽を残してあとは切り取ってしまうことです。
たくさんの芽をそのままにしておくと養分がすべての芽にいこうとします。
その結果、弱い細い枝になり花も付かなくなったり、葉が繁りすぎて株に日が当たらなくなったりします。
株の姿をきれいに見せ、なおかつ花もきれいに咲いてくれたら嬉しいですね。芽かきはバラをきれいにする手間の一つです。
バラの芽かきの方法
芽かきのやり方ですが、初心者でも簡単にできるものです。春になって芽が出はじめて、葉っぱの形が分かるようになったら始めます。人によっては、もっと小さい芽の頃にする人もいますが、はっきりと分かる方がやりやすいです。
複数の芽、大部分は3つの芽が出ます。その中の一番丈夫で大きな芽を残すのです。
大体は真ん中の芽が大きくなっています。その芽を残す様に端の芽を指でつまんで横に折ったり下に下げたりすると簡単に取れます。
かき取るようにするので、芽かきと言うのですね。
同じところから出ている芽はそのようにして取ります。一本の枝にたくさん芽が出ている場合は、株の形がどのようになればいいかを考えながら芽かきをします。結構たくさんの芽を取ってしまいます。
冬の植え替えなどで株の大きな枝だけが残っていてその枝に新芽が吹いてくるのですが、どの芽を残すか、考えながら取っていくのも面白い作業です。
もったいないからと芽を残し過ぎてしまうと風通しが悪くなります。新芽のころでないとできないかというとそうでもなくて、かなり大きくなってからでも、剪定のようにハサミで切り取ってしまえばいいのです。
芽かきの必要な品種はある?
芽かきの要らない品種ややればいい品種などはあるでしょうか。
芽かきは株の形を整える意味もあるので、どんな品種でもやる方がいいのです。好き勝手に繁らせる品種もあるとは思いますが、あらゆる植物は剪定が必要です。株に日を当てるのは大切なことですから。
まとめ
春先のちょっとした手間できれいな花が咲くのはうれしいですね。寒さが遠のいて人間も動きたくなる季節。きれいな花の楽しみに運動を兼ねて芽かきをしてみましょう。