照りつける太陽の下、元気な明るい笑顔で夏を謳歌するひまわり。青い空に浮かぶ積乱雲とともに夏の象徴として日本人にも親しまれています。夏休みの子供達の笑い声と一緒に、夏を楽しむような姿に、元気と癒し感じる方も多いと思います。ひまわりは比較的強い植物で、夏休みの自由研究に採用されたり、ガーデニング初心者でも手軽に育てることができます。しかしせっかく蒔いた種が発芽したばかりなのに、ひまわりの芽が食べられている、ということも少なくないようです。その原因と対処法についてまとめます。
ひまわりの芽を食べる鳥虫害対策
芽を食べた犯人として最もよくあるのは、ナメクジです。発芽して2〜3日の柔らかい芽と双葉を好み一夜で食べてしまいます。時間は日が落ちて気温が下がる7時〜夜中にかけて。付近に白い粘膜のようなモノがあったりすればその可能性大です。水のやり過ぎや土壌の排水不足などによる、じめじめした環境を好む虫です。見つけ次第塩をかけて駆除、予防としては、日当りと風通しを良くして、ナメクジが好む多湿の環境を避けること。付近には塩水をまいておいたりすると良いでしょう。
そのほかには夜盗虫(よとうむし:夜盗蛾の幼虫)の可能性があります。読んで字のごとく夜行性で盗むように芽をむさぼります。食欲が旺盛で、芽以外にも一夜にして成長したひまわりの葉を食べ散らかしたりもします。夜に見回り捕殺するか、専用の殺虫剤等で撃退する事になります。他にも米ぬかを近くにおいておびき寄せて、駆除するという手もあります。
3つ目が鳥害です。主にすずめになります。発芽したばかりの芽は鳥にとっても、非常においしいようで、新芽以外にも地中に埋まる種も食べてしまいます。成長するまではネットを張る、又はこまめに見回りをして追い払うなどの対処をする他にないようです。芽以外にもひまわりが成長した後の種を狙うこともあります。
まとめ
実はひまわりの新芽は人間も食べることができ、カイワレを少し香ばしくした感じの味でサラダなどに良いアクセントになります。虫や鳥に食べられるのも一つの食物連鎖であり、生きていくための補食でありしかたのないことです。しかし夏に元気よく咲く姿を楽しみに育てている私たちにとって、ひまわりが簡単に食べられてしまいたくないものです。少しの手間や環境づくりで未然に防ぐ事ができます。細かく観察しながら元気なひまわりを育てる環境づくりをしていきましょう。