平べったい葉にピンク色の縁をもつカランコエ属の胡蝶の舞は、その色彩から女性らしい可憐さを感じさせます。
冬から春にかけて葉の間から茎を伸ばし、ベルのような小さな花を幾つも咲かせます。
その姿は小さな女の子のようで、見る者の心を和ませます。
今回はそんな胡蝶の舞の特徴と挿し木のコツについて紹介していきたいと思います。
【カランコエ属・胡蝶の舞を挿し木によって増やそう!】
マダガスカルを原産地とする胡蝶の舞は、他のカランコエ属の植物と同じく、高温多湿にとても弱いです。
土は水はけの良いものを準備して、通気性の良い場所で育てるようにしましょう。
強い日差しにはとても強い種類なので、遮光なしでも育てることは可能ですが、水やりを頻繁に行うなどまめな管理が必要になってくるので、30%ほど遮光した場所で日光浴させてあげると良いでしょう。
ずっと室内で育てると徒長してしまう可能性があるので、真夏の暑い日や梅雨の時期、または冬の寒い日以外は、外で管理するのが望ましいでしょう。
逆に5度を下回る寒さになると、休眠して葉が枯れる原因にもなってしまうので、必ず室内で管理するようにしましょう。
胡蝶の舞は主に「挿し木」という方法で増やすことが可能です。
胡蝶の舞の成長が盛んな5月前後か9月頃に行うと失敗は少ないでしょう。
葉っぱを切り取る事でも、枝を切り取る事でも、根を生やすことが可能です。
葉っぱを使って増やしたい場合は、なるべく大きな葉っぱを切り取って使うのが良いでしょう。そのまま水はけの良い新しい土の上に置いておけば、葉の縁の窪みから子吹きます。(必ず仰向きに置いてあげましょう。)
子株が初根すれば、元の葉は栄養を失って枯れてしまうので、完全に枯れたのを見計らって取り除きます。
新しく子株から生えた根を培養土に植え付けておけば、あとは勝手に根付いていきます。
土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしてあげましょう。
枝の場合もまた同様で、先端から10cm前後のところを切り取り、先端の葉2、3枚を残して全て取り除きます。
あとは湿らせた培養土に枝をさしておけば、1週間ほどで根が生えてきます。
半年もすれば完全に根付くので、別の鉢に植え替えてあげましょう。
【まとめ】
葉挿しを行う際は、新しい葉が生えてきてしばらくの間は、日陰で管理してあげるようにしましょう。
葉焼けや、土が乾燥しすぎるのを防ぐためです。
葉っぱが大きくなるにつれて、日当たりの良い場所に移してあげると良いでしょう。
1枚の葉から小さな子株が生えてくる様は、小さな花が咲いているようで、可愛らしいですよ!