アンスリウムはインパクトのある赤い花が目印で、1回見ると忘れられない印象的な植物です。育てるのが難しそうな印象を受けるかもしれませんが、意外とそうではありません。

 

西インド諸島~熱帯アメリカが原産の植物で高温に強いのですが寒さには弱いので、冬の間の過ごし方は気をつけなければいけません。アンスリウムはその性質を理解してそれに合った方法でお世話をすると、毎年きれいな花が楽しめます。

アンスリウム 葉 斑点

【アンスリウムの葉っぱにできた斑点の原因は?】

アンスリウムと言う名前は花の特徴から、ギリシア語の花の意味を表す「アンサス」と、尾を表す「オウラ」を当てはめてつけられました。アンスリウムの花は赤いハートの部分ではなく、まっすぐ伸びた肉穂花序です。

 

和名は赤い部分をうちわに見立てて、「オオベニウチワ」と付けられています。そしてハワイでは「Heart of Hawaii」と呼ばれて、古くから愛されてきました。

 

アンスリウムは南アメリカの熱帯地域に自生し、種類は600種以上もあります。それぞれ個性が強く、とても神秘的な美しさがあります。

 

アンスリウムは寒さに弱く、日本の冬の寒さでは生きていけません。春~秋の長い開花期が終わり朝の気温が20℃を下回ると、水を吸わなくなってきます。

寒い冬にも無事に越すためには、最低でも10℃以上の温度の確保が必要です。もしも寒すぎる場所に放置したら、アンスリウムは低温障害を起します。

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低温障害を起すと、葉っぱの表が黒っぽく変色し裏側に茶色い斑点模様が出てきます。葉っぱにこのような変化が現れたら、育てている場所の温度が低すぎる証拠なので防寒対策を取りましょう。

1日中適正温度が確保でき、カーテン越しに日差しが入る環境に移すと葉の変化が止まります。斑点がついた葉っぱは、切り取らなくても大丈夫です。

【まとめ】

アンスリウムの葉っぱの変化は害虫被害ではなく、低温の影響でも起こります。もともと熱帯地域に自生していた植物なので、日本の冬の寒さに絶えられません。育てるときにはアンスリウムに適した温度などの環境を確保しましょう。