木質化(もくしつか)とは、長期に渡り栽培している多年草に起こる現象です。
茎が茶色く変化し、木のように固くなり、花や葉がつかなくなることを指します。
木質化してしまうと、元には戻りません。
そのため、そうならないように注意し、防ぐことが重要です。
今回は、人気の植物であるゼラニウムの木質化についてご紹介します。
ゼラニウムの木質化の原因とは?
ゼラニウムはフウロソウ科の多年草であり、南アフリカ原産。
テンジクアオイ (天竺葵) とも言われています。
生育旺盛で、温度管理と水やりに気を付けて育てると、とても綺麗な花をたくさん咲かせます。
しかしその半面、下葉が枯れやすく、木質化してしまうという欠点があります。
木質化を防ぐには、定期的な切り戻しをしておくことが良いと言われています。
切り戻しとは、分枝を促進させ生長後の形を整えたり、花を咲かす数を増やすために行います。
花が少なくなって来たり、形が乱れたと思ったときがそのタイミングです。
必ず株元に葉があることを確認し、枝を全部鉢の外周に沿うよう切ります。
このときに葉がない状態で切ってしまうと、分枝する脇芽がないため枯れてしまいますので注意しましょう。
切り戻しをしなくても花は咲き続けますが、花の数も減り、咲いている期間も短くなります。
ゼラニウムは挿し木をして株を更新し栽培し続けることが出来、挿し木をせずに育てると木質化します。
挿し木(さしき)とは、植物の栄養器官の一部を切り離し、切ったものを土に挿し、発根、発芽させ新苗をとる栄養繁殖法です。
また、きちんと管理していても、かなり年数が経つと木質化してきます。
まとめ
何十年もゼラニウムを栽培し続けている方も存在するほど、長期間で育てる事が出来ます。
挿し木でまた新しくすることを繰り返し、楽しめます。
切り戻しで切った花たちも、香りを楽しんだり、虫などがないようなら乾燥させてポプリにするのも良いですね。
ただ咲かせて終わるだけではなく、様子を見て色々な使い方をするのも再利用出来様々な場所で楽しむことが出来ます。
大事に育ててみて下さいね。