アザミは北半球を中心に世界で250種類もあり、日本でも道ばたや空き地などでよく見られる全体的にトゲトゲした花です。野草のイメージが強いですが、鉢植えなどで家庭でも簡単に育てることができ、初心者にもおすすめの花です。一般的な園芸品種はノアザミという品種を改良したドイツアザミで、別名をハナアザミともいいます。種と苗のどちらからも育てることができますが、今回は苗からの育て方と植え付けの方法などについて紹介します。
アザミの植え付け時期・方法と育て方。
アザミは種類によって開花時期に少々の違いがありますが、基本的には夏から秋に花を咲かせます。自生しているアザミではノアザミのみが春に花を咲かせ、秋まで咲き続けていることもあります。ドイツアザミは種をまく時期によって開花時期をコントロールできますが、苗の場合植え付けに最適な時期は2月から3月です。そうすると春に花を咲かせてくれます。用土は市販されている草花用の培養土で充分育ちます。もしくは、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜたものを使用しましょう。地植えの際にも腐葉土を混ぜ込んでから植え付けます。使用する鉢植えは15cmから18cmのものを用意し、地植えの場合は苗同士の間隔を30cmあけてください。
日光を好むので日当たりの良い場所で育てます。日当たりが悪いと花付きが悪くなるなど生育不良を起こします。暑さと寒さのどちらにも強いので温度についてはあまり気にする必要はありません。乾燥にも強いですが、生育期は水を必要とするので土が乾かないようしっかりと水やりをしてください。秋以降は水を減らしても大丈夫です。肥料は鉢植えの場合は定期的に追肥をしましょう。地植えの場合は植え付け時に肥料を混ぜ込んでしまえば追肥の必要はありません。
温度管理やこまめな追肥などをしなくても簡単に育ってくれるアザミですが、背丈の高い花なので風に弱く折れてしまうことがあります。ふらふらとして危ないと感じたら支柱を立ててください。また、高くなる前に摘芯をすると脇芽が出て花が増えます。背丈も調節できるので好みに合わせて摘芯してください。
【まとめ】
アザミを苗から育てる場合は2月から3月に植え付けるのが最適です。市販の培養土を使用し、鉢植えに苗はひとつ、地植えの際は30cmの間隔をあけます。日当たりの良い場所で秋までは水やりをしっかりして育ててください。鉢植えの場合は追肥し、地植えの場合は最初に混ぜ込んでしまいましょう。強風で折れてしまわないよう背丈が伸びたら支柱を立てるか、摘芯によって背丈をコントロールしつつ花の数を増やしましょう。細かな管理が必要ないため初心者でも簡単に育てられますので、トゲで怪我をしないように気を付けて育ててみてください。