朝顔は、朝が来ると花を開き、夕方になると花を閉じる性質をもちます。この現象はよく知られていることですが、実は、チューリップにも、同じ性質があることをご存知でしょうか。

なぜ、チューリップの花びらが、夜閉じるのか?調べてみたいと思います。

チューリップ 夜 閉じる なぜ

チューリップの花びらが夜閉じるのはなぜ?

チューリップを咲かせた経験のある人は見たことがあると思いますが、チューリップはある温度になると花が開き、ある温度になると花が閉じる性質をもっております。これを、チューリップの温度傾性と言います。

チューリップの花は十分な大きさまで育つと、気温を敏感に感じ取り、花を開く・閉じるという動作を起こします。花が開く温度は17~25℃、閉じる温度は16~8℃になります。

温度によって、内側の花びらと外側の花びらの成長率に違いが生まれ、花の開閉運動が行われる仕組みになっているとのこと。この温度差を利用すれば、大きなキレイなチューリップを咲かせることができるのではないでしょうか。

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ちなみに、傾性には、温度傾性、接触傾性、光傾性があります。温度傾性は温度によるもの、接触傾性は接触することによって花を閉じる性質をもつもの、光傾性は太陽の光を受けることによって変化する性質をもつものになります。

 

チューリップと同じ温度傾性をもつ花に、オシロイバナがあります。散歩している時に、濃いピンクや白の可愛い花を見たことはありませんか?

ひと昔前までは、このオシロイバナを使って色水をつくったり、押し花をして遊ぶ子どもたちがいましたが、今は、見かけることも少なくなりました。が、まったく見ないわけではありません。

外出した際には、道端に咲く可愛い花を探してみてください。見つけたら、ぜひ、夜にも見に行ってみてください。内側に花びらを包み、閉じている姿を見ることをできます。

まとめ

花には、傾性をもつもののほか、屈性をもつものがあります。きゅうりやへちまを育てる時、茎が光のある方向に伸びていくのを見たことはありませんか?

これが、屈性です。刺激を受けることによって、茎が決まった方向に屈曲していく性質を言います。屈性には、傾性同様、光、接触ほか、重力、水、化学物質によるものがあります。