菊を育てる際にはどうしても避けて通れないのが、害虫の問題です。害虫には様々な種類がいます。今回は菊についてしまう害虫とその駆除方法について紹介します。
菊に発生する虫の種類は?
菊には多くの害虫がつきますが、主なものはキクスイカミキリ、キクヒメタバエ、マメハモグリバエ、オンブバッタ、アブラムシ類、ハダニ類、ハマキムシ類、ヨトウムシ類、スリップス類などです。
菊に発生する虫の駆除方法は?
薬剤は菊についた害虫に対して効果がありますが、薬害の恐れもあるのでできるだけ使わずに虫の害を防ぎたいものです。そのためには、できるだけ日光にあて、風通しを良くし、肥料を与えるときには、チッソが多くなりすぎない様にする事が必要です。
越冬中の害虫を、冬の間に駆除してしまえば、春の発生が少なくなります。カイガラムシやハダニに効く石灰硫黄剤を濃い状態で菊以外の容器や棚などにかけておくとよいです。
梅雨時期には、少しずつ害虫の活動が活発になってきます。虫用の薬剤を雨がふった日の前と後に散布すると効果的です。害虫が見えなくても薬剤散布は念の為に行ってください。
気温が上がってくると、ダニが多く発生します。発生してしまったら、ダニ用の薬剤を使用して下さい。
次に菊に発生する害虫について紹介します。
アブラムシ
時期を選ばずに発生するようですが、特に初夏と秋が多いようです。粒の薬剤をまいて根から吸収させて菊全体に広める方法や、浸透性の薬剤も有効です。発生する季節の前に使用すると有効です。
ハモグリバエ
夏や暖かい時期に多く発生します。ハモグリバエは葉の中に入り込んで進むので、脱皮阻止剤を散布すれば、脱皮や孵化を阻止する事ができるので効果的です。
ハダニ
梅雨あけから秋にかけて発生し、特に夏は大量に発生する事があります。開花期に花の内部に入ってしまうと駆除がとても難しくなります。発生したら、すぐにダニ用の薬剤を散布して駆除して下さい。ハダニは薬剤の抵抗力がつきやすいので同じ薬剤を使用し続けると効かなくなるので注意が必要です。
まとめ
菊には、多くの種類の害虫が発生します。害虫がつかないように対策をする事が重要です。それでもついてしまったら、薬剤を使用するしかありません。薬剤使用上の注意点としては、同じものばかり使っていると、抵抗力がつく虫も多いので、効果的なものを数種類位用意しておくと効かなかった時にあわてる必要がなくなります。