菊はキク科キク属の多年草です。色や形の種類が非常用に豊富なため、世界中では1万種類以上もあるといわれています。
では、菊の大輪にはどのような種類のものがあるのでしょうか。
菊の大輪の種類はどんなものがあるの?
11月の上旬から中旬にかけて見頃を向かえ、菊花展などで見られる大輪の菊で、花の直径が18~20cm以上のものを大菊といい、華麗さと重厚感を兼ね備えています。
花の形により更にいくつかの種類に分類されますが、どの菊も見応えが充分あります。
厚物(あつもの)は、花びらの先が中心に向かってこんもりと盛り上がっている大菊のことをいいます。
厚走り(あつばしり)は、厚物と似た姿ですが、外側だけが細長く垂れ下がった大菊をいいます。
大掴み(おおつかみ)は、花の上部が両手を掴んだような形になっていて、外側の花びらが垂れ下がっている大菊をいいます。奥州地方で発達したため、別名を奥州菊ともいいます。
管物(くだもの)は、細い花びらが特徴で、花芯から管状の花びらが花火のように直線的で放射線状に広がっている大菊をいいます。管の大きさにより太管、間管、細管の3つに更に分類されます。
一文字は一重咲きで、皇室の紋にもなっているため、御紋章菊とも呼ばれています。
大菊作りが盛んに行われるようになったのは、明治時代以降だそうです。
江戸時代には、菊合わせと呼ばれる新花の品評会が頻繁に開催され、江戸、伊勢、京都、熊本などでそれぞれ独自の品種群、系統の菊が生まれました。
それらは現在では、古典菊と呼ばれています。
また1本の茎に1輪の花だけを残す3本仕立てと呼ばれる仕立ての様式や、菊の丹精の仕方などが発達し、菊花壇、菊人形など、さまざまに仕立てられた菊の観賞が各地で開催されました。
古典菊は、花型の変化に富んだものがとても多いのが特徴です。その中でも江戸菊は、咲き初めから咲き終りまでの間に花弁が徐々に変化していく様子が見事な菊です。
【まとめ】
菊は赤やピンク、白、オレンジ、紫などたくさんの色があり、さまざまな品種を楽しむことができる花です。
ここまで多くの色や品種が生まれたのは、菊の美しさを探求できるほど奥の深い花だったからといえるでしょう。
ぜひお気に入りの菊の品種を見つけてみてくださいね。