菊は特別育てるのが難しい花というわけではありませんが、きちんと管理していなければ害虫や病気の被害に遭って最終的に枯れてしまうこともあります。

菊がかかってしまう病気にもたくさんの種類がありますが、今回は茎の部分に異常が見られた際のその原因と対策方法などについてみていきたいと思います。

菊の茎がしおれる原因となる害虫と病気

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菊の茎がしおれる理由は害虫による被害もあります。キクヒメヒゲナガアブラムシやキクスイカミキリの仕業である可能性もあるので、まずは害虫がいないか茎や葉をよく観察してみましょう。

害虫が見当たらず、茎や葉に傷などの目立った被害がない場合は病気であるかもしれません。茎に異常がみられる病気には、軟腐病や青枯病などがありあます。

軟腐病とは、茎の片側に土際部から徐々に上部へ茶色の病斑が発生し、茎や葉が急激にしおれて枯れてしまう病気です。

その病原菌は0度から40度とどの季節でも生きられ、30度を超える高温になるとより活発になるので、高温で多雨の時期に発生しやすいようです。

対策としては、病原菌が土の中で生きているので、一度発病した土を次回に使いまわさないようにしましょう。また、発病した菊は取り除いて焼却してください。

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青枯病とは、天気の良い日中に茎や葉がしおれ曇天や夜間には一時的に回復するというサイクルを繰り返し、やがて青いまま立ち枯れてしまう病気です。

根の傷口などから細菌が侵入し、根や茎、葉の中の維管束を犯してしまうのでしおれてしまいます。細菌は2年から3年は土の中で生きています。対策としては、温度上昇を抑えて排水を良くすることです。発病した菊はすぐに抜き取ってください。

どの病気でも茎が異常をきたす場合は土の中に病原菌がいる可能性が高いので、基本的に育て始める際は新しい土を使用するべきでしょう。水はけのよい土を選ぶことも大切です。

そして菊自体が暑さに弱い花であり、病原菌が暑くなると活発になることからも高温の状態での生育を避けるべきです。

まとめ

菊の茎がしおれる原因は害虫や病気など症状によって様々です。害虫も病気も菊を育てていればつきものであり完全に予防することは難しいと思います。

しかし、大切に育てている菊を綺麗に咲かせ、また次の年も同じ菊から花が咲かせられるよう、常に菊の状態をよく観察しておくことが大切です。病気にかからないための対策をしっかりしておき、害虫も病気も発見したら速やかに除去することが大切です。