花壇によく植えられ、入手も容易で色あざやか。ポピュラーな花として人気のパンジーですが、どうしてパンジーという名前が付いたのか、気になりませんか?そこにはちゃんと由来があったんです。
また、学名だとどんな名前が付いており、何に由来する命名なのかもあわせて知っておきましょう。
パンジーの名前の由来はフランス語にあった!
パンジーはスミレ科に属する花です。ヨーロッパが原産の花でもありますが、その名前の由来もヨーロッパ由来のようです。
パンジーは英語でpansyと表記しますが、その由来は原産国であるフランスにあります。pansyのもとになったフランス語のpansee(パンセ)は「考え」「思考」という意味を持ちます。
パンジーの外見が、頭を垂れ、物思いにふける人のように見えたことから、その名前がついたと言われています。
花の姿を人の顔にたとえた、命名した人はとても想像力豊かな人だったのでしょうね。今度パンジーを見かけたときは詳しく観察してみるといいかもしれません。
パンジーの学名、読み方は?
では、学名ではどう呼ばれているのでしょうか。
パンジーの学名はViola x wittrockiana(ビオラ ウィットロキアナ)です。パンジーがそもそもビオラ・トリコロールとビオラ・ルテアを交配して生み出されたものであるため、ビオラ(スミレ)の仲間に分類されます。
学名であるwittrockianaは採集したウィットロックさんに由来します。ちなみにビオラには「紫色」という意味があります。原種であるスミレの色に由来するのでしょう。
パンジーは品種改良を繰り返した花であるため、複数の鮮やかな色を咲かせます。
まとめ
パンジーの名前の由来がパンセに起因するという事実は、実はパンジーの花言葉にも関わってきます。物思いにふけり、時に深刻に時に苦悩しながら考え続ける姿というものが「考える」ことなのでしょう。
私たちは自分が考え事をしているときの顔をまじまじと見ることはありませんが、その姿を映しだしているのがパンジーだと考えると興味深いですね。