マルチングは、バラにとって、たくさんの意味合いを持つ大切な作業だといわれています。この大切はマルチングを行なう時期や、マルチングの意味などについて調べてみます。

バラ マルチング 時期

【バラのマルチングの時期】

・マルチングとは

マルチングとは、バーク堆肥や腐葉土、またはビニールなどで、バラの根元を被うことだそうです。マルチングの働き(期待できる効果)は、次の様なことが挙げられるそうです。

①土が乾燥しすぎない様にする

②雑草が生えにくい状態にする

③病気や害虫が発生しにくい状態にする

④温度差の急な変化からバラを守る

⑤雨が跳ね返り、バラを濡らしたり汚したりを防ぐ

これらの効果が期待できる半面、あまり土に密着させて行ってしまう(=多く乗せてしまう)と、酸素不足になる可能性もある様ですから、注意が必要とのことです。

 

・マルチングとしておすすめの素材

①バラ専用の完熟馬フン堆肥:

土の質を良くする効果が上がることが期待されるといわれる「バラ専用の完熟馬フン堆肥」は、土作りの時に全体の20%ほどを土に混ぜ、植え付けが終わってからは、毎年1度、夏頃に同じペースでマルチングとして使うことで、「風通しが良い」、「乾燥を防ぐ」、「堆肥の栄養分の持続が高まる」などの効果が期待できる様です。そのため、根が伸び伸びと育ち、葉や花も生き生きとして、元気でいられる環境を維持できることが期待されます。

 

②敷きわら:

敷きわらは、穀類を脱穀したわらのことで、市販ではおおむね3cmほどに細かく切られたものから、90cmの長いものまで様々ある様です。敷きわらは、元々、風通しが良いといわれ、乾燥を防ぎ、梅雨時の雨の跳ね返りを防ぐなどの効果が期待できるや、冬には保温の効果に期待ができるなどの理由で、昔は主流だったそうです。

 

③そのほか:

バークチップやクルミの殻など

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・マルチングの時期

①1~2月の休眠期:

バラは寒さに強いといわれている様ですが、休眠時には保護が必要だそうです。「土の乾燥を防ぐ」、「霜から守る」、「根などが凍らない様にする」、「雑草が増えない様にする」、「病気の確率を下げる」など、この時期のマルチングには、これらの効果が期待できるといわれています。

 

②おおむね4月中旬~5月中旬:

バラは生長ごとに鉢替え、もしくは、植え替えをするのが理想といわれている様ですが、特に、鉢が小さい間は、乾燥しやすく、折れやすいので、支柱を立てて固定し、しっかりとマルチングをすることで、これらの心配を軽くする効果が期待できるということです。

 

③梅雨時(6月頃):

雨があたると土が詰まって硬くなっていくので、土の中では水が溜まりがちになったり、地表の土が流されたりするそうです。また、土の中の空気の入れ換えもできなくなるため根腐れを起こしたり、雨の跳ね返りによる病気の原因にもなりかねません。雑草を取り除き、土をできるだけ柔らかくしてから、マルチングをすることで、これらの心配が軽くなる効果が期待できるといわれています。

【まとめ】

バラのマルチングには、バラを守るためのたくさんのメリットがありました。また、マルチングは、バラに対して悪影響を与える時期(①休眠期の寒さから守るため、②幼い(若い)苗を守るため、③梅雨の長雨から守るため)に備えて行うことであり、雑草や乾燥の盛りである夏が過ぎて、気候が落ち着く9月~10月頃まで行なっておくことが分かりました。「バラ栽培は難しい」といわれるのは、確かに昔のことになったかも知れませんが、手間がかかることは昔も今も変わらない様に思いましたが、その反面、やり甲斐のある、または、生き甲斐にもなることも分かる様な気がしました。