初期のフロリバンダ系のバラであるピノキオは、ラベンダーピノキオやレッドピノキオの親といわれています。作国はドイツで、サーモンピンクの花弁の下側に黄色みが差しているのが特徴です。

丸弁平咲きの半横張りの樹形です。四季咲きなので春にも咲きますが、秋がことさら美しく魅了されます。

フロリバンダ系のバラ、ピノキオの育て方と選定方法

バラ ピノキオ 育て方

バラの苗を育てる基準は、日当たりがよく、風通しの良い場所で栽培します。風通しが悪いと、うどんこ病やクロホシ病による病害、ハダニやアブラムシといった害虫により、生育が脅かされてしまいます。肥料と水はけがよい用土を選び、品種によって適切な管理が必要です。

樹高6cm~8cmほどのコンパクトサイズのピノキオは、枝が太く丈夫です。鉢植え栽培にもピッタリな品種です。フロリバンダ系のバラは、育て方として一番のポイントは、夏と冬の剪定ではないでしょうか。次々に花を咲かせるには、適切な剪定が必要不可欠です。

秋に一斉に咲かせるには、夏の選定が重要です。9月中旬までに行いましょう。選定箇所は、新芽があればその下を、普通は2番花か3番花の下を切りとり、内芽と外芽のバランスを見ながら浅めに選定します。

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成長していない枝はそのまま残して、実は摘み取ってしまいましょう。花に養分がいくようにする為です。一週間以内に新芽が出た場合は切り取りましょう。

冬の選定では、たくさんの枝を残して花芽を付けさせます。古いシュートで株を更新せず、新しいシュートのみ選定をします。枯れた枝は斜めに切っていき、風通しと日当たりを考えながらスッキリさせていきましょう。手前の枝は短めに、後ろは長めに選定をしましょう。

選定だけでなく、花がら摘みも開花後は花が咲くたびに繰り返します。開花させた枝は全体の3分1に切ります。

まとめ

フロリバンダのバラは四季咲きのため、選定がとても大切です。品種によってそれぞれ育て方が異なりますが、ピノキオは、夏と秋に適切な方法で選定を行うことによって、花のつき方も変わってきます。冬の選定でシュート更新をせずに、たくさんの花芽をつけさせ、春に開花するのが楽しみになるバラです。