ヒマラヤ山脈の名山が由来のアンナプルナ。樹高が約1mの丸弁高芯咲きで色はシルキーホワイトの大輪の花が咲きます。フランス生まれのとてもエレガントで爽やかな香りがするバラです。

四季咲き性がとても高く、何度もつぼみをつけてくれます。育て方は他のバラとほぼ同じですが、暑さに強く低農薬でも丈夫に育ちます。

アンナプルナの育て方、繰り返し咲くバラ

バラ アンナプルナ 育て方

アンナプルナは中型のブッシュ樹形で、育て方としては、日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。バラは通常、暑さに弱いのですが、アンナプルナは暑さにも強いという性質があり、比較的育てやすいのではないでしょうか。

地植えの場合、新苗は穴の深さ40cm~50cm、幅40cmほどで、大苗は60cm四方くらいを掘り上げ、堆肥、バラ用化成肥料と土を混ぜたものを穴の底に入れます。苗が傷んでしまわないよう、その上に掘り上げた土を少し戻してから苗を植えます。

植え付け後、1ヶ月くらいは定期的に水やりを行います。水不足は落葉の原因になるので注意しましょう。大苗の早植えは寒い季節が来る前に新芽が伸びてしまうので、その時は2月頃に新芽の元を切り取りましょう。

鉢植えの場合、新苗の植え付けは通常4月~5月に行います。最初は6号鉢に植えて、夏、秋と徐々に鉢植えの大きさを大きくしていきます。

用意した鉢底に軽石を入れ、バラの専用培養土、もしくは赤玉土と腐葉土6:4の土を入れます。この時、肥料は入れないで下さい。

新苗のポットの接木テープを取らずに、根の周りに付いた土を落とさないよう、ポットからそっと抜いて鉢の中央へ植え付けます。鉢底の穴から透明な水になるまでたっぷりと水を与えます。

大苗の植え付けは11月~2月に行います。鉢の大きさ、8号~10号の深めのものを選びます。ポットから抜く際、根をほぐしながら取り出します。傷んでいる枝などは、切り落としておきましょう。

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鉢の3分の一ほど培養土を入れ、苗の根を広げるようにして中央へ植え付けます。その上から土を足していき、バケツに鉢を入れて、底から給水させていきます。

うどんこ病などの対策として、薬剤を週に一度散布しましょう。すでに病気になっている枝は切り取って焼却します。アブラムシやハダニ、チュウレンジバチなどの害虫は、専用薬剤で駆除します。

6月~10月には、クロホシ病が発生しやすくなりますので、専用の薬剤で月に2度の消毒をしましょう。しかし、同じ薬剤を使い続けると、耐性が出来てしまいます。

いろいろなものを上手く組み合わせて使用するようにしましょう。また、土壌改良をして抵抗力をつけさせましょう。

夏は乾燥に注意して、適切に水やりをしましょう。8月~9月上旬頃には、春に花をつけた枝を切り落とします。根元から太い新芽が出てくるので、蕾が付く前に枝先を切りましょう。

冬の半分ほどの肥料を与え、開花後の花がら摘みを忘れずに行いましょう。木を休ませる事によって、秋にはまた美しい花が咲きます。

まとめ

バラは育て方がとても細かく、せっかくつぼみをつけても、より綺麗に咲かせるために切り取ったり、水やりの仕方など手間がかかりますが、アンナプルナは、四季咲きの上、とても丈夫なので、育てがいがある品種です。

頑張った分だけ、ご褒美が待っている様な気がします。シルキーホワイトの美しい花が、庭一面に広がる事を想像するだけでワクワクしてきます。