ダリアは夏から秋にかけてきれいな花を咲かせてくれます。元々、南米の高地の植物なので、日本の冬は工夫をしないと越す事ができません。

今回は、ダリアの球根の冬越しの方法について紹介します。

ダリア 育て方 冬越し

ダリアの球根の冬越しの方法は?

ダリアの球根は、土中の凍傷や過剰な湿度によって、腐敗してしまいますので霜が降る前には堀上げが必要です。霜や雪で茎が凍結してしまうと球根も使えなくなってしまうので、寒い地域は花が残っている場合でも球根の堀上げをしておいた方が無難です。

 

掘上げの方法ですが、最初に支柱を抜きます。スコップを株の周囲に円形に差し込んで、細い根を切断して下さい。この時、球根の本体を傷つけないように手を使って球根の位置を確かめながら行って下さい。次は茎に手を添えて球根の少し下まで斜めにスコップを、球根を傷つけないように差し込みながら、茎をゆっくりと持ち上げて下さい。この時、球根のクラウン(将来、芽が出るところ。細い首のようになっています)と球根の間は折れやすいので注意が必要です。掘りあがったら、土を軽く落としてください。

 

次に球根の冬越しですが、掘り上げた球根を軽く水洗いし、日陰に一週間ほどおいてさわると軽く湿り気を感じる程度まで乾かします。水洗いの時などに球根を傷つけない様に注意して下さい。湿気が多い地方では、もみ殻やピートモス(吸水性に優れています)などを入れた箱にやさしく埋めてあげて下さい。逆に乾燥気味な地域では土を混ぜたバーミキュライト(保水性に優れているので、水分の持ちがよくなります)で球根をくるみ、ビニール袋などに入れて下さい。さらに段ボール箱などに入れておくとより確実です。

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ダリアの球根は5℃以下になると腐りやすくなるため、寒い地方では、屋内に保管した方がよいでしょう。

 

暖かい地方では、掘りあげを行わずにムシロをかけたり、土をもりあげたりなどの方法で保温した方が安全です。特にダリアは乾燥に弱いので土中にあった方がよいです。冬場の凍傷は、低温でもなりますが、風でも可能性があります。そういった意味からも、土中は地温で保護されているので大丈夫です。

 

球根を掘り上げして保管している場合は時々球根の状態をチェックして下さい。もし乾燥が気になりましたら、球根をくるんでいるバーミキュライトに土を少し混ぜて下さい。かび等があったら取り除いて下さい。

 

冬越し中に、球根がしわしわになっても大丈夫です。球根は土の中の水分を吸収するので、そのまま土に埋めて下さい。

【まとめ】

ダリアの球根の冬越しはなかなか手間がかかります。特に寒い地方での球根の掘り上げで、球根に傷をつけないように注意して下さい。