夏。世間ではレジャーやお盆休みなど、楽しさとにぎやかさに満ちた季節です。夏休みは実家へ帰省したり、旅行に行ったり、思い思いの過ごし方をされている一方で、近年の夏の暑さは過酷を極め、夏の間中、熱中症対策や体調管理を呼びかけるニュースを目にします。活発に活動している動植物達にもこの暑さは堪えるようで、特にバラは夏の暑さに弱い植物です。気温上昇でより繁殖する病害虫や、乾燥による水切れなどバラにおいて育成で様々なリスクがあります。特に夏場にバラの葉が枯れ落ちてしまう現象は、原因も多岐にわたり、放置してしまう事で、秋に咲くバラの花に影響を及ぼしてしまいます。今回はそのバラの葉が枯れ落ちる現象の原因・対処についてご紹介します。

薔薇 夏 葉が落ちる

バラが何だか元気ない…葉が落ちて枯れてしまう原因とは!?

1. 黒星病 主に地面に近い葉から黒い斑点が浮き出てくる病気です。次第に葉が黄色く変色し、葉が枯れ落ちてしまう病気です。放っておくと全体に広がり、バラの光合成ができなくなり最悪の場合、枯れてしまいます。風による伝染や、水やり時に土の跳ね返りなどによって病原菌が水を介して伝染することで発病し、一度罹患してしまうと、容易に除去する事が難しくなります。細菌が潜んでいる枯れた葉や花びらをこまめに除去し株の近くを衛生的に保つ事、専用薬など予防散布しておくことで防ぐ事ができます。

2. 根腐れ 水やりを頻繁に行う夏場、主に排水不良の鉢でよく起こります。水やりで古い水や空気が排出されずに根元に残り根を腐らせてしまう現象です。早期発見で、鉢の植え替えを行うことで被害を最小限に食い止めることができます。放っておく事で全体を枯らせてしまう恐れもあるので、バラの元気がなさそうなど感じたらチェックをおすすめします。夏場は表面の土が乾いたタイミングを見計らって水やりを行うと良いでしょう。多くバラを育てる場合、保湿性の高い土を選ばれる事が多くなりますが、根腐れさせないように注意しましょう。

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3. ハダニ 夏場の高温、特に乾燥することでハダニが発生しやすくなります。繁殖力が非常に高く、葉裏に寄生して養分を吸取り、光合成が出来なくなってしまいます。進行してしまう事で葉が枯れ落ち、全体へと影響してしまうので、早期発見と処置が大切です。地面の枯れた花びらや葉に潜んでいるので、除去して清潔に保つ事。また水に弱い害虫なので発見したら直接霧吹きなどで水を当てる事で被害を食い止めることができます。手遅れになる前に葉が変色していたりしたときはルーペなので葉裏をチェックしてみてください。

4. 水切れ バラは夏の暑さが苦手で、水が大好きな植物です。水切れが進行することで、地中の根が痛んでしまい、枯れてしまうので、こまめな水やりを心がけてください。好ましい状況は、水やりの水が暖まらない、周囲が蒸れない早朝が良いでしょう。水やり回数は状況に応じて、表面の土が乾いている位に水やりを行いましょう。

【まとめ】

焼けるような太陽の日差し、夏の暑さで活動的になる病害虫やなど、秋に花を咲かせるバラにとって試練の時期と言えそうです。これらのリスクはこまめに観察することで未然に防ぐ事もできるので、バラを育てる方はぜひ参考にしてください。