夕方から夜に花を咲かせる夜顔ですが、なかなか花を咲かせないものもあるそうです。朝顔のように毎日新しい花を咲かせると思って栽培していても、思うように花を見せてくれない原因はあるのでしょうか。そのような花が咲かない夜顔の原因を調べてみました。
夜顔の花が咲かない!原因はあるの?
草木を栽培するとき、よく注意することが、土と日当たり、風通しではないでしょうか。それらは、草木の生育に欠かせない要素であるため、注意が必要なのですが、その中でも日当たりについて、多くの花が、明るい時間帯に多くの日光を浴びて生育し、花を咲かせる場合が多いです。しかし、夜顔は、日の当たらない暗い時間帯に花を咲かせます。そのようなイメージから、日当たりはあまり関係が無いように思われることもあるのではないでしょうか。実は、夜顔も日当たりは非常に大切な要素となるのです。ただし、日照時間が長ければ良いというものではないようです。皆さんは「短日植物」という言葉を聞いたことがありますか?夜顔はこの短日植物なのです。そもそも、短日植物とはどのような植物なのでしょうか。短日植物とは、日照時間が短くなると花が咲く植物のことを言うそうです。
しかも、日照時間が単に短くなるだけでは無く、一定時間以上の暗期をもつ光周期を与えないと開花しない植物のことも言うそうです。ここで、光周期をいう言葉が出てきましたが、この光周期が関係してくる性質を持つものを光周性というそうで、昼夜の明暗の周期などに応じて生物が行動する性質を指しているそうです。夜顔は、この光周性の性質を持っているそうです。そのため、昼間は十分に日光を浴び、夜になると、暗い場所になる必要があるそうです。夜はどこでも暗いと思うかもしれませんが、現代では、夜になると外灯が灯り、市街地では、お店の明かりや自動販売機の電気が一晩中ついている場所もあります。夜顔にとっては、それらの灯りですらまぶしいようです。そのため、明暗の周期が無い場所で栽培している夜顔は、開花せずに生育してしまうものがあるそうなのです。
まとめ
人間にとっては日常的な夜の明かりも、夜顔にとっては生育を妨げる光となってしまうようです。短日植物である夜顔を栽培するときには、昼間の間、日当たりが良い場所はもちろんですが、日が落ち、夜になったときに、十分に暗くなる必要もあるそうです。人工的ではなく、自然な場所が必要ということですね。