夏の花ひまわり。高い背丈と逞しい茎、大きく広がった葉っぱと、いつも笑顔でいるかのような明るいビタミンカラーの花。夏の暑さもものともせず、お日様の方を向いて元気に咲いている姿は、夏バテしがちな現代人に元気を与えてくれる存在です。そんなひまわりも湿度や細菌が原因で病気になる事があります。ひまわりが夏を乗り切れるよう、症状と原因・対策をまとめました。

ひまわり 葉っぱ 病気

ひまわりの葉っぱに現れる病気の症状

1.黒斑病  黒い斑がだんだん増えていく病気で、放置すると全対に広がり、ひまわりを枯らせてしまうこともあります。主な原因は、雨や水やり時に細菌を含んだ土がはねて、菌が付着する事で起こります。時期としては6月〜8月頃の湿度が高く、土壌の水はけが悪い状態の時に起こり易い病気です。土壌の排水を良くする事、早期発見・除去が大切です。

 

2.べと病  葉脈に沿って淡い黄色の斑点が出て、葉裏には白や灰色のカビが発生します。次第にカビ全体が広がり健全部との境界が曖昧になり、進行すると葉が枯れてしまいます。地面に近い葉っぱがよくこの病気になり易く、梅雨時などの多湿の状態が続いているときに見られる病気です。黒斑病と同じく、じめじめした環境を作らないよう注意することで予防できます。

 

3.褐斑病  葉っぱに円形の褐色斑点が発生する病気です。前述の黒斑病と見た目は似ていますが、この病気は斑点の境界がおぼろげなのが特徴です。原因は多湿状態、窒素肥料を与え過ぎなどが考えられますが、それらに加えて前回褐斑病を発生させた土壌そのまま使用している場合にも発生します。

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4.うどん粉病  うどんの粉を振りかけたかのうように白いカビが葉っぱに付く病気です。乾燥している状態を好む細菌で、葉っぱの光合成を邪魔してしまうので、成長不良で最悪枯れてしまうこともあります。他の植物への伝染するなど被害も拡大する恐れがあるので、早急の処置が必要になります。処置としては、水で薄めた酢、または重曹をスプレーで吹きかけると効果があります。その他には病気の葉を除去する、殺菌剤を塗布するなどの処置で比較的簡単に拡大を食い止める事が出来ます。

 

5.菌結核  葉っぱが水を含みすぎたようにブヨブヨに柔らかくなり、不揃いの黒い斑ができる病気。水はけが悪い土壌、多湿状態から発生したカビが原因で、病気が全体に広がってしまうと葉や茎だけでなく花も腐り落ちてしまいます。空気感染で広がる病気なので、発見次第、株を引き抜いて密閉または焼却処分をお勧めします。

まとめ

どれも主な原因は、湿度が高いまたは低すぎる・水はけが悪いことまたはで発生する細菌です。ひまわりは比較的乾燥を好む花なので、土が白くなる程乾いているタイミングで水やりをするとよいでしょう。水はけの良い土壌に改善するために可能であれば、土の入れ替えを行ったり、難しい場合は川砂を使用すると良いです。また見つけたら放置せずにすぐに病気の葉を切り取る、使用したハサミもアルコール消毒するなど、感染が広がらないようにします。雑草を除去する事で風通しも良くしましょう。