クロサンドラはアフリカやインドなどが原産の熱帯植物で、日本でも昔から親しまれ育てられてきたお花です。

ハイビスカスのような光沢のある葉っぱの付け根から伸びた花茎の先に麦の穂のような花序が出来るのが特徴的で、そこからオレンジ色や黄色のひらひらとした花が5月から10月にかけて咲きます。

クロサンドラは種がつくまで育てると、種を育てる為に養分が使われてしまい株が弱ってしまう為、増やす時は挿し木をする方法をよく使います。

 

今回は、クロサンドラの挿し木に最適な時期や方法をお教えします。

クロサンドラ 挿し木 時期

【クロサンドラの挿し木はどの季節にすると失敗しないの?】

・挿し木の時期

クロサンドラは熱帯植物なので、暑さには強いのですが寒さにはとても弱く8℃以下になると枯れてしまいます。また、元の株から切り取って挿し木をするのでしばらくの間はとても弱くなります。ですから、クロサンドラの挿し木作業をするのに適した季節は春から秋にかけて、5月~9月になります。

 

・用土

挿し木をするときに使う用土は、湿らせたバーミキュライトや赤玉土を使用します。特にバーミキュライトは無菌なので挿し木が病気になりにくく、保水性や保肥性が高く挿し木が育ちやすい用土なので挿し木をするのにおすすめです。

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・挿し木の方法

元の株の茎を先端から3節ほど切り取ります。葉っぱは付いたままで大丈夫ですが、大きな葉っぱは1/3くらい切り落とします。葉っぱの面積を狭くすることで気化する水分を減らし、その分根の方に水分を十分行き渡らせ、発根しやすくする効果があるからです。

 

切り取った茎は切り口をきれいに洗い流し、清潔な用土に挿し木します。挿し木したら葉っぱが出るまでは日陰の暖かい場所に置き、土が乾燥しないようにこまめに水を与えましょう。挿し木をして1~2週間ほどで根が出てきます。

新しい葉っぱが出てきたら、鉢や庭に植え替えます。

 

9月に挿し木したものは寒くなる前に室内に移動させてください。先ほど述べた様にクロサンドラは寒さに弱いので、11月以降は室内の日当たりの良い暖かい場所や温室で、10℃以上を保つようにしましょう。

葉っぱが出た後は、水を与えすぎると根腐れを起こしてしまうので土の表面が乾いたら水を与えるくらいがベストです。

 

肥料は月に1回緩効性化成肥料の置き肥または、月に3回ほど液体肥料を与えましょう。

【まとめ】

クロサンドラは5月~9月に挿し木作業をするのが最適です。作業をする時期と清潔を保つこと、葉っぱが出るまではこまめに水やりをすることで上手に挿し木が出来ます。クロサンドラを挿し木で増やす時の参考にしてみてくださいね。