カポックとは、台湾や中国などのアジアに生息する、非常に生命力・繁殖力の高い観葉植物です。
成長が早く、枝や葉っぱなども、伸びるのがとても早いのです。
大きくなってくると、ちょっと邪魔だな…と思う方もいるのではないでしょうか。

 

そして剪定をしたり、適した管理をしていくと、実はカポックにも花が付くんですよ。
花がつくまでに20年ほどかかるのですが、良い育て方をしてすくすく成長すれば、ちゃんと咲くのです。
カポックの花は、黄色っぽい色味で、とても小さな粒状となっています。オレンジや赤色もあるんだそう。
見た目は可愛らしいため、大事にしておきたいと思うかもしれないのですが…。

花は残しておいても良いことはないのです。

 

匂いがあるのですが、人間が嗅ぐにはちょっと抵抗のある匂いなのです。
というのも、カポックはもともと昆虫によって受粉をしていく科の植物ですので、昆虫の好む匂いを発するため、そのまま残しておいてしまうと、昆虫などが寄ってきてしまいますし、害虫被害も起きてしまいます。
パッと目を引く美しい花が咲くという訳でもなく、こういっては何ですが、メリットらしいメリットはありません。

 

そんな花を咲かしておくと、花部分の伸びがやたらよくなってしまい、本来ならば株に行くはずの養分が無駄に流れていくので、幹などの本体の元気がなくなってしまいます。また、花が実に変わっていくケースもあるのですが、そうなった場合は、栄養が葉にもいかなくなり、落葉や葉のしおれがおきてしまうのです。
せっかく咲いてくれた花には申し訳ないですけれどね…。
ですので、もしも花が咲いたのであれば、切ってしまう方が良いのです。

カポック 花 切る

カポックの花はどう切るの?

では、どのようにして花を切るのか、ということですが。
ここはこれからのカポックのことを考えて、一思いに花茎ごとバッサリ切ってしまいましょう!
ですが、ただ切るだけではいけません。

 

切るときに使用するハサミですが、火で炙ったり、消毒液を使って清潔な状態のものを使います。
花茎から切るということは、その断面から細菌が入りやすくなってしまうということ。 
また、切るときは、斜めに切りましょう。普通の剪定と同じ感覚で問題ないです。

 

花茎を切る時期は、とくにいつでも問題ないのですが、春から夏の生育期に行うと、茎や幹へのダメージも少ないですよ。
花茎を切ることで、幹に元気を送ることができて、若返っていきます。

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余談なのですが、花が咲くケースにはいろいろありまして。
根詰まりを起こしている場合も、花が咲くことがあります。それも稀なのですが。
根詰まりは、植物にとって大きなストレス源となります。つまり、枯れたり朽ちていく危機感をカポック自体が感じ取り、花と実をつけて受粉をさせ、子孫を残そうと働いているためなのですね。
ですから根詰まりを解消したり、花を切って剪定したり、カポックの状態を良くしてあげると、改善傾向になります。

【まとめ】

やや悪いことばかりを並べてしまいましたが、花が咲くということは、とてもいい状態で育ててこられたか、また逆に悪い状態に陥ってしまっているかのどちらかで、カポックの健康を見定める目安にはなると思います。

 

20年も育てていないのに花が咲いた、と疑問でしたら根の状態を確認してみてもいいかもしれないですね。
根は悪くないけど花が咲いたのなら、おめでとうございます、素敵なカポックを育ててこられた証拠です。
もしも育てているカポックに花が咲き始めたら、一度全体の状態を確認してみてもいいでしょう。