月下美人は中南米産のクジャクサボテンの仲間です。
強い香りが特徴的で月来香の別名があります。
月下美人は大輪の花そのものの美しさもさることながら、一夜限りしか開花しないという儚さをもった神秘的な花です。夏の夜に艶やかに咲く月下美人。
そんなイメージを覆す月下美人の怖い花言葉とはどんなものなのでしょうか。
月下美人の花の花言葉は?
月下美人の花言葉には、美しい花を一夜だけ咲かせるという性質から「美人薄明」「ただ一度の恋」「はかない美」「はかない恋」などが多く知られています。
一方で、「危険な快楽」「あでやかな美人」などちょっとドキッとするような花言葉も同時につけられています。
このような両極端な花言葉がつけられているのはどうしてなのでしょうか。
月下美人の花言葉が怖いイメージがあるのはなぜ?
「危険な快楽」「あでやかな美人」などの花言葉は、多く知られている儚さのイメージからは程遠い花言葉です。
なぜ月下美人にはこのような花言葉もつけられているのでしょうか。
夏の夜、暗闇のなかでぼうっと浮かび上がる真っ白い花のシルエットと、姿が見えなくても存在を確信できる強い芳香は、神秘的以上に妖艶でその美しさにのめりこんでしまいそうな危険を感じるのでしょう。
あでやかな美人との危険な快楽、恋に溺れ、のめり込んでしまってそこから抜け出せなくなってしまう、底のしれない恐怖を連想させてしまうのかもしれません。
月下美人の怖い花言葉の由来は?
月下美人のように夜に花を咲かせる植物たちは、競争相手の多い日中を避け、少しでも効率よく花粉の運び屋として働いてもらうために、夜行性の生き物たちをターゲットにしています。
一夜限りのチャンスに、何としても種を存続させようとする強い意志としたたかさを感じずにはいられません。
【まとめ】
花言葉とは、花に何らかの意味をもたせてメッセージとするために、人々が後づけしたものです。
その花の見た目、育ち方、環境などから昔の人々はいろいろなことを想像したのでしょう。
大輪でありながら、その花姿、花びらは繊細で触れると消えてしまいそうです。
しかし、その姿とは裏腹に、ぬめり感のある花びらは妖艶でミステリアスな女性を思い浮かべ、一夜のチャンスを決してのがすものかという強い意志も感じさせます。
その花のもつ姿だけでなく、特性も知ったうえで両側面から花を眺めてみると、また違った奥深さを味わうことができるのではないでしょうか。